Apple Watchがどうやって私の心房細動を発見したか4(完)

11月30日深夜から12月1日にかけての「日」表示

ついに疾病が明らかになる日

その日(12月1日)の朝、就寝中も左腕にはめているApple Watchに「心拍数」アプリからまたしてもいくつもの通知が表示された。

前日11月30日の夜はいつも以上に脈拍が早まっているのを感じていて、就寝間際にも治らないまま床についた。その翌朝のことだ。

Apple WatchとペアリングしているiPhoneの「ヘルスケア」アプリに記録されている「心拍数」で確認してみると就寝中であるにも関わらず深夜から早朝4時台にかけて120を超える数値が連続して記録されていた(上画像)。初めてアプリからの通知に気づいた11月7日と比べてもはるかに多い回数だ。

これは明らかにおかしいと確信し、今日は病院に行こうと決心した。

この日は前日から2日間の日程で出席しなければならない仕事上の会合に自宅から直行する予定だったのだが、どうしても出席しなければならない会合でもなかったのだ。同じ職場からもう一人出席することもあり、一言伝えておけばまあ誰もひどく困る人はいないはず。即、欠勤を決めた。

しかし、その会合に持参しなければならない資料があったのでやむなく一旦会合のある会議場へ。資料を担当者に預け、今日はちょっと体調が悪いので休ませていただきますと伝え、さらに職場の上司にもその旨を電話連絡し、そこからまっすぐかかりつけの病院に向かった。

かかりつけの病院に到着し、事の次第を伝えると(Apple WatchとiPhoneで心拍をモニターしていることは前から知らせていた)、早速心電図の検査となった。

心房細動の診断が下る

心電図検査の結果には明らかな脈の不正が記録された。先生曰く「ようやく捕まえましたよ!心房細動ですね!」と心なしか嬉しそうである。

これまでにも毎年必ず職場の定期検診およびかかりつけの病院で心電図検査は受けていたが、一度も異常が発見されることはなかった。不整脈は発作が起こっているその瞬間でなければ心電図には異常が記録されないのだ。

通知に気づき、iPhoneの記録を確認したことでその異常な状態に気づき、病院に駆けつけたことで、まさに異常な瞬間をようやく検査で捉えることができたということだ。

この日はかかりつけの先生から、連携している心房細動の専門医のいる総合病院の紹介状を書いてもらい、とりあえず血栓の発生を抑える薬を処方され帰宅となった。

そして手術

その後、専門の先生の診察を受け手術(カテーテルアブレーション)を受けることを決意。手術の予定が埋まっていたため、1ヶ月以上の後となったが1月17日に無事手術を終えた。

手術後は、しばらくの間は頻脈や不整脈が生じることもあるとのことで今は経過を見ている状態だが、いずれは完治するものと期待している。

心房細動の治療にあたっては手術せずに内服薬による治療も可能なのだが一生薬を飲み続けなければならず副作用の問題もあるという。すぐに手術が決断できた背景にはこちらのブログ→★【カテーテルアブレーション体験費用日記】不整脈(心房細動)が治った!慈恵医大病院名医山根先生」がたいへん参考になったのでリンクしておく。

iPhoneで心拍変動を見る

Apple WatchとペアリングしているiPhoneの「ヘルスケア」アプリを開いて「心拍変動」というオプションで問題の12月1日を含む1ヶ月のグラフを表示してみよう(下画像)。

iPhoneの「ヘルスケア」アプリで「心拍変動」を表示

「心拍変動」とは、脈拍の周期の揺らぎを表す数値で、脈拍の周期に揺らぎがあるのが健康な状態なのだという。参照→「心拍の揺らぎを知ろう 飛ぶ脈・極端に遅い脈は要注意」

ただし極端な変動は揺らぎというより「乱れ」であって通常の心拍の揺らぎとは区別されるということだ。グラフを見ると最初にアプリの通知に気づいた11月7日の数値も跳ね上がっているがこの12月1日は一目でわかる極端な異常さである。

心房細動(不整脈)の恐ろしさは、心臓の中で血液が淀んで血栓ができることで脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすことにある。

Apple Watchを使っていなかったら、Apple Watchで通知を受けていなかったら…。あらかじめ通知を受けていたことで、気になっていたからこそ即、病院へ向かう行動につながったのだと思う。そうでなければ症状を重く受けとめず放置し、その結果突然死に至っていたかもしれないのだ。

そう考えると、Apple Watchにいくら感謝してもしきれない。

この記事をお読みのあなたがもしApple Watchに興味があってまだ手に入れていないなら、迷っていないで購入されることをお勧めする。Apple Watchには予想以上のヴァリューが必ずある。そしてもし異常の通知を受け取ったら必ず検査を受けてみてほしい。

私の場合、幸いというべきか、その日が出席したくない出席しなくてもなんとかなる会合であったため通院を即決できたが(その会合の1日目のストレスが発症を誘発したと考えられなくもないが)、あなたがそういう状況でなかったとしてもなにはさておいて直ちに検査を受けられることを強くお勧めする。

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