クレジットカードや、スマホ決済などでコツコツとポイントを貯めているみなさん。そのポイントの有効期限を意識してますか?
ポイントを貯めるのが楽しみで使わずに貯めるのはいいけど、うっかり失効させてしまったなんてことになったら悔やんでも悔やみきれません。
還元率にこだわり、日頃からせっせとポイントを貯めている筆者が、共通ポイントを中心に、クレジットカードやコード決済等でたまるポイントの有効期限をまとめてみたので共有します。
有効期限一覧
各種ポイントとその有効期限を表にまとめた。表中の「類型」は筆者が独自に命名したもので、一般に用いられている名称ではありません。詳しくはこのあとの項目で解説する。
類型 | 利用だけで延長 | 有効期限 | |
楽天ポイント | 延長型 | × | 1年後の月末 |
Pontaポイント | 延長型 | ○ | 1年後の同日 |
dポイント | 確定型 | - | 4年後の月末 |
LINEポイント | 延長型 | × | 180日後の同時刻 |
PayPayポイント | 無期限 | - | 期限なし |
永久不滅ポイント | 無期限 | - | 期限なし |
Tポイント | 延長型 | ○ | 1年後の前日 |
Amazonポイント | 延長型 | ○ | 1年後の同日 |
WAON POINT | 固定型 | - | 翌年度の加算期間末日 |
nanacoポイント | 固定型 | - | 翌年度の3月末日 |
ビックポイント | 延長型 | ○ | 2年後の前日 |
ヨドバシゴールドポイント | 延長型 | ○ | 2年後の月末 |
ヤマダポイント | 延長型 | ○ | 1年後の月末 |
有効期限の4つの類型
有効期限のルールには、大きく分けると4つの類型に分類できる。ここではまず、その類型を確認しよう。
(ただし、ポイントプログラムによっては期間限定ポイントというのがあり、それについては有効期限のルールが当てはまらないので注意。)
個々のポイントプログラムごとの詳細についてはその後で解説する。
固定型
特定のポイント加算期間に獲得したポイントが、同一の有効期限で一斉に失効するタイプ。
このタイプは期限が延長されるということがないので期限に気をつけて使い切るようにする必要があるが、毎年決まった月が有効期限となるので比較的管理は楽。その月だけ気をつけてポイントを使いきれば良い。
nanacoポイントが代表的。下のチャートはnanacoポイントの場合。
確定型
獲得(付与)されたポイントごとに有効期限が決まっていて、延長されることはなく獲得時期が古いポイントから順次失効していくタイプ。
有効期間はポイントプログラムによって1年だったり2年だったりと長短さまざま。また、有効期間をポイント獲得日を基準とした日数でカウントするのか、ポイント獲得日を含む月を基準とした月数でカウントし月末を期限とするのかなど、ポイントプログラムごとに違いがある。いずれにしても有効期間が延長されるということがないので、ときどき期限を確認してはこまめにポイントを使っていく習慣が必要。
下のチャートはdポイントの場合。
延長型
ポイント獲得や、ポイント利用等、特定のアクションで、既に獲得済みのポイントの有効期間がすべて延長されるタイプ(期間限定ポイントを除く)。
いつも利用していれば失効させてしまうリスクが少ないといえる。ただし、ポイントの利用でも(ポイントを獲得しなくても)延長されるタイプと、ポイントを獲得しなければ延長されないタイプがあるので注意が必要だ。
有効期間の長短、有効期間のカウント方法はポイントプログラムごとに異なる。
下のチャートはPontaポイントの場合。
無期限
文字通り、期限がないので失効する心配はない。
ポイントプログラム別解説
楽天ポイント
楽天が運営するポイントプログラム。
現在では共通ポイントとして、楽天市場での買い物だけではなくいろいろなところで獲得・利用できるので利用しやすくなった。
有効期限の類型は延長型。
楽天ポイントの有効期間は、最後にポイントを獲得した月を含めた1年間(期間限定ポイントを除く)。(→公式サイト:ポイント有効期限について)
ポイントの利用では有効期間は延長されない。
楽天市場で年に数回買い物をするか、街の楽天ポイント対応店でポイント獲得していれば失効の心配がないが、ときどき行われるポイント倍増キャンペーンなどは期間限定ポイントなので、そちらをうっかり失効させないためにも、ポイントはときどき利用するのが良い。
Pontaポイント
株式会社ロイヤリティマーケティング(Loyalty Marketing, Inc.)が発行・運用・管理する共通ポイントプログラム。
有効期限の類型は延長型。
Pontaポイントの有効期間は最終利用日(ポイント獲得または、ポイント利用)から1年後の同日まで。(→公式サイト:Pontaポイントの有効期限を教えてください。)
auを利用している場合に付与される「KDDI定期付与」と表示されるポイント加算時には有効期限は延長されない。
ポイントの利用でも延長されるが1年なので短め。利用頻度が少ない人は、auPAYにチャージするのがおすすめ。auPAYの残高に有効期限はないので安心。
dポイント
NTTドコモが提供している共通ポイントプログラム。
有効期限の類型は確定型。
dポイントの有効期間は獲得した月から起算して(獲得した月を含む)48か月後の月末まで。(→公式サイト:dポイントとは)
期間延長のない確定型だが、4年間あるので失効の心配は少ない。電子マネー等へのチャージはできないが、加盟店で支払いに使えるし、d払いの支払いで使用できるので利用すると良い。
LINEポイント
LINEの各種サービスの利用や、LINE Payの支払い等で貯まるポイント。
Visa LINE Payクレジットカードを利用していれば、クレジットカードの利用でも付与される。
有効期限の類型は延長型。
LINEポイントの有効期間は、最後にポイントを獲得した日から180日間(期間限定ポイントを除く)。
180日後の当日いっぱいではなく、ポイント獲得時刻と同時刻に失効する。
180日(約半年弱)というのは短め。しかも利用だけでは延長しない。利用頻度が低いユーザーは注意が必要。
PayPayポイント
PayPayポイントは、スマホ決済サービスのPayPayで付与されるポイント。以前は「PayPayボーナス」という名称であったが、2022年4月1日より「PayPayポイント」に変更された。
PayPayカード(クレジットカード)を利用していれば、クレジットカードの利用でも付与される。
有効期限は無期限。失効する心配はない。
永久不滅ポイント
セゾンカード・クレディセゾン発行のUCカードの利用で付与されるポイント。
有効期限はその名の通り無期限。失効する心配はない。
Tポイント
カルチュア・コンビニエンス・クラブが展開する共通ポイントプログラム。
有効期限の類型は延長型。
Tポイントの有効期間は、ポイントの最終変動日(付与・還元・交換)から1年間(→公式サイト:よくあるご質問)となっているが、この1年間とはポイントの最終変動日を含めた1年間。(期間限定ポイントを除く)
共通ポイントの草分け的存在で、加盟店舗数も多いとのことなのだが、なぜか筆者の場合使えるところが少ない。こまめに使ってしまいたい。
Amazonポイント
Amazonが提供するポイントプログラム。
基本的にAmazonでポイント対象商品を購入したときに付与され、Amazonでの買い物に利用できるポイント。
有効期限の類型は延長型。
Amazonポイントの有効期間は最終購入日(Amazonマーケットプレイスでの商品購入も含む)または最終ポイント獲得日のいずれか遅い方の日から1年間。(→公式サイト:Amazonポイントの有効期限)
ポイントの付与がなくても延長されるので、Amazonで年に数回買い物をしていれば失効する心配はない。
WAON POINT
イオンが提供するポイントプログラム。
イオンカードのクレジット・デビット払いおよび、会員登録してある電子マネーWAON(イオンカード付帯のWAON含む)の支払い、イオングループの対象店舗でWAON POINTカード(及びイオンカード)を提示した現金支払いで付与されるポイント。詳細は→お支払い別WAON POINTのたまりかた
有効期限の類型は固定型。
WAON POINTは、ポイント加算期間に獲得した全てのポイントが次年度ポイント加算期間の末日まで有効。最長2年(初年度は2年と1ヶ月)最短1年と1日(初年度は異なる)。(→公式サイト:WAON POINTの有効期限を教えてください)
nanacoポイントでは一律毎年3月末が有効期限であるのに対し、WAON POINTは利用者ごとに有効期限月が異なるので注意が必要。初めてポイントが加算された月が毎年の有効期限月となる。2年目以降は有効期限月の翌月から次の有効期限月までがポイント加算期間(初年度は最初のポイント加算月を含むのでポイント加算期間が最大1ヶ月長い)。
有効期限が利用者ごとに異なるので、自分のポイント有効期限を把握していないとうっかり失効してしまいかねないのでしっかり確認したい。
WAON POINTのままで加盟店で支払いに利用できるが、ポイント支払いにはポイントがつかない。電子マネーWAONに交換して支払いに使えばポイントがつくのでおすすめ。しかも電子マネーWAONの残高には有効期限がないので安心。
nanacoポイント
株式会社セブン&アイ・ホールディングスが提供するポイントプログラム。
電子マネーnanacoの利用でたまるポイント。
有効期限の類型は固定型。
nanacoポイントは毎年の4月1日から翌年3月31日までの1年間が加算期間で、同一加算期間に獲得した全てのポイントが次の3月末日まで有効。有効期間は最長2年、最短1年と1日。(→公式サイト:ポイントの有効期限について)
ポイントの使いみちはANAのマイルへの交換等いくつかあるが、nanaco電子マネーに交換するのが使いやすい。ただし、nanaco残高とセンターお預り分残高の合計が5万円以上の場合ポイント交換できないので注意が必要。(→失効間近のnanacoポイントを交換しようとしたらnanacoがチャージ限度額いっぱいで交換できなかった!?)
ビックポイント
ビックカメラが提供するポイントプログラム。
ビックカメラの実店舗、及びビックカメラ.comでの買い物で獲得・利用できるポイント。
ビックカメラSuicaカード(クレジットカード)を利用していれば、他店でもクレジット払いの利用で付与される。
有効期限の類型は延長型。
ビックポイントの有効期間は最後にビックカメラで買い物をした日及びポイントを獲得した日から、その日を含めて2年間。(→公式サイト:ポイントに有効期限はありますか?)
ビックカメラで買い物をしていれば失効する心配はない。
ヨドバシゴールドポイント
ヨドバシカメラが提供するポイントプログラム。
ヨドバシカメラの実店舗およびヨドバシ.comでの買い物で獲得・利用できるポイント。
ゴールドポイントカード・プラス(クレジットカード)を利用していれば、他店でもクレジット払いの利用で付与される。
有効期限の類型は延長型。
ヨドバシゴールドポイントの有効期間は最新のポイント残高の更新から2年後の月末まで。(→公式サイト:ゴールドポイントに有効期限はありますか?)
「ポイント残高の更新」には、お買い物等によるポイント加算のほか、ポイントの使用による減算も含む。
ヨドバシカメラで買い物をしていれば失効する心配はない。
ヤマダポイント
ヤマダ電機が提供するポイントプログラム。
ヤマダデジタル会員に利用登録を行うことでヤマダ電機実店舗、ヤマダウェブコム、ヤマダモールで共通利用できる。
ヤマダLABIカード(クレジットカード)を利用していれば、他店でもクレジット払いの利用で付与される。
有効期限の類型は延長型。
ヤマダポイントの有効期間は、公式サイトによると最終購入日から1年間(→公式サイト:ポイントサービスについて)ということになっているのだが、実際には最後にポイント獲得した日またはポイント最終利用日から1年後の月末が有効期限(期間限定ポイントを除く)であることが、筆者の経験及びいくつかの口コミからわかっている。(期間限定ポイントを除く)
有効期間が1年間と短め。全国的にヤマダ電機の店舗は郊外のロードサイド出店がメインとのことで、であればついでに立ち寄るということがないので、うっかりすると1年過ぎてたということがありそう(実際筆者は1万円分弱貯めていたポイントを失効させてしまった)。高額商品の購入でポイントが貯まったらヤマダウェブコム等ですぐに使うようにしたほうが良い。
どなたかのお役に立てば。