2014年8月6日水曜日。
ヒオス島3日目。
4時頃目が覚めるが、ベッドの中でモゾモゾ。6時ごろから活動開始。洗濯や昨日の記録。
朝食は7時半からなので時間になって出かける。今日はルクマデスなく残念。
今日は、世界遺産のネオ・モニ修道院と、アナヴァトス、ヴォリソスをめぐるドライブの予定。
9時過ぎホテルへ出発。昨日予約しておいたレンタカー屋(マップA)へ向かう。
道すがら、今日はなんか人懐こい犬に出会う。微笑みかけてるような表情の犬だな。
レンタカーで出発
30分ほどでレンタカー屋へ到着。
返却は空港でもOKということらしい。ヒオス島最終日に空港で返却するのが都合がいいんだが、料金は24時間ごとのチャージ。今の時間からだと1日分多くなるがどうするかと尋ねられた。1日分多くてもいいことにして今日8月6日から11日までの6日間としてもらった。
車で出発。車はトヨタのヤリス(多分日本ではヴィッツとして売られてる車だ)。
ネオ・モニ修道院(B)へ向い出発。標識に従って進む。
標識通り来たつもりが、どんどん狭い道になり住宅街の狭い道上り坂に行きついてエンスト。後続車あり進退極まってしまって、妻が車外で対応したところ後続車のドライバーのお姉さんがネア・モニに行きたいのなら案内してあげますということになった。
いったんそのお姉さんの家に寄り、その後ずっと先導してくれた。
もう少し行くと分かれ道があるので分かるはずというところまで案内してくれた。
ギリシャの旅を繰り返してしまうのは、こうした地元の人たちの優しさに触れられることも理由の一つ。記念に写真をとって別れた。
しばらく走って左下方向ネア・モニとの表示あり。
ネア・モニ修道院
見えて来た。
ネア・モニ修道院到着(B)。
世界遺産にも指定されているネア・モニ修道院は、11世紀に建立されたギリシャの中でも最も古い修道院のひとつ。
17世紀頃までに800人ほどの修道士が住んでいたとされるが、1822年のオスマントルコ軍の侵攻を受けた際に、逃げ込んでいた多くの女性や子供たちと共に虐殺されてしまったという悲劇の舞台でもある。
11世紀以前に描かれたフレスコやモザイクが残る内部は一見の価値がある。
アヴゴニマ
次の目的地アナヴァトスに向かう途中、丘の上の小さな集落が見えてきた。アヴゴニマの村(C)だ。
次のアナヴァトスまではもう少し道のりがありそう。ちょうど昼時ということもあり立ち寄って見ることにした。
村の中央の広場からさらに奥の方へ進んでみる。
村の西端にでるとエーゲ海の眺望が開ける。
ちょうど良さそうな食事処を発見。To Asteri - Greek Restaurant and rooms with a view である。
オープンエアの気持ちの良いダイニング。日没時ならさぞかし素晴らしい眺めだろう。
それほど空腹でもなかったので軽めにということで試したのが、チーズボールと、バカリャロス(干し鱈のフライ)。
ちょっと青菜系のメニューもとればよかった。とはいえきちんと調理された食事がいただけて満足。ほかにフラペ(ギリシャ式アイスコーヒー)2つとあわせて18ユーロ。
次の目的地アナヴァトスを目指す。
アナヴァトス
海賊からの襲来に備えて、小高い丘や山の上に築かれた村が点在する。なかでも難攻不落とされたのがこのアナヴァトス(D)であるが、1822年のオスマントルコの侵攻による略奪・虐殺によって多大の犠牲を被った。
後の1881年の地震でも建物に被害が出て、今では住民は3人ほどだという。ほとんどが廃墟である。
トルコ軍に捕らえられることを恐れた住民は切り立った崖から自ら身を投げて多くが命を絶ったという。ここもまた、ヒオス島の悲しい歴史の舞台である。
ヴォリソス
アナヴァトスから1時間弱、ヴォリソス(E)の丘が見えて来た。
ヴォリソスはホメロスの生誕地とされている。
こちらは、小高い丘の斜面に家屋が建ち並ぶ。頂には古代にはアクロポリスがあったという。現存するのは中世に建立され15世紀にジェノヴァ人によって再建された城塞である。
ヒオス島東側へのルート
ヴォリソスをあとにしてヒオス島東側へ向かう。
ヒオス島の北部はゴツゴツとした岩肌の景色が続くが、海が見えてきたところで、これぞヘアピンカーブというカーブ(F)が連続する道に出る。
ヘアピンカーブの連続を走って海岸に出て、ヒオスタウンへ向かうと、3つの風車(G)が見えてきた。
すぐ向かいにスパーがあったのでまず買い物。ヒオスのローカルワインと、缶詰(ゲミステとミートボール、タコのマリネ)購入。
道なりにヒオスタウンへ向かうとパブリックガーデンの南側の道に続いている。そのまま港へ抜けて右折し、ホテル(H)へと戻った。
ヒオスタウンで最後の夕食
ビールを飲んで一休み。シャワーを浴びて今日はもうこのままダウンかという感じで缶詰のゲミスタを開けて昼のランチのとき持ってきておいたパンをかじりはじめるが、ここで連れが復活、せっかくだからホテルのレストランに行ってみようということに。
ホテルのレストランはPirgos Restaurant。
レストランの名を冠したピルゴスサラダと、スイートサワーソースのポークテンダーロインというのをチョイス。赤ワインをスモールボトルでとった。
ポークの料理の方は見た目、皿の半分にライスがもられていて、もう半分が細めに肉を切った黒酢酢豚のような見た目。甘い。味は悪くない。酢豚を食べたことがない料理人が手に入る材料で再現した酢豚のようなイメージ。
ホテルの食事というと相場より高いというイメージがあるが、良心的なお値段だし、味も悪くなし。満足できるディナーだった。
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