長財布が嫌いだ。
私は長財布を使ったことがない。
あの、上着の内ポケットにも入らないようだデカイやつだ。
尻のポケットに入ったとしても半分ハミ出す。スられたらどうしようと思ってしまう。
財布を入れるためのカバンを持ち歩くなんてのももちろん嫌だ。カバンを置き忘れたらどうしようと思ってしまう。
財布は上着の内ポケットに、あるいはパンツのポケットにすっぽり入るスリムなヤツがいいのだ。
財布は立派なものの方が金運が上がるみたいなことをよくきくが、立派な長財布をつかっていたらもっと違った人生だったのだろうか...
ネットで検索してみると、「ミニマリスト 財布」が一般的な検索キーワードになっているらしくコンパクトな財布がたくさん見つかる。
スリムな財布を求める私にとっては願ったり叶ったりなのだが、今はまだスリムな財布に入るように中身を厳選するのがなかなか難しいのだ。
ポイントカードの類はうっかりしてると溜まる一方で、ごくたまにしかいかないショップのカードなどは諦めるにしても、ときどき行くショップでいざお買い物というときに、そこのポイントカードを持ってきていないことに気づくとかなり凹んでしまう。
クレジットカードにしても、ほとんどのカードがApple payで利用できるようになっているが、利用できない店もまだ多いから、どうしてもカードも持っていないといけない。さらに、系列ごとにちがうポイントもしっかり貯めときたいので何種類も持ってないといけない。せっかく貯まるポイントを諦めるほどの潔さは私になはいのである。
絞りに絞っても...
財布に入れて持ち歩きたい最低限の内容
これだけは最低限持ち歩きたいのだ。
クレジットカード9、ショップのポイントカード9、紙のスタンプカード2、病院の診察券3、保険証1 キャッシュカード1、免許証1、そして現金(どこかで入手したQUOカードなどもたまに)。
さて、どうするか。
ミニマリストの財布を探す
「ミニマリスト 財布」を検索して見つかる財布のなかでも薄さを謳うコンセプトでカッコいいと思うのがBellroyだ。
実はこのBellroyのHide And Seek Walletというモデル、2015年4月に購入して丸3年間使い続けてきた。
3年間使ってきた個人的な感想をここに記しておきたいと思う。
紙幣やカード、小銭まですべて収納できるのに非常にスリムというコンセプト。なのだが、実際はこれに小銭を収納するのは現実的ではないのでこれにはカードと紙幣のみ収納することになる。
コンパクトさが特徴の財布の多くは、これと同じようにカード類と紙幣の収納がメインで、小銭も一応入ります。というコンセプトで設計されているものが多い。そうすると、お釣りの小銭がたくさんでてしまったときはどうするのだという問題が出てくる。
小銭はそのままポケット?というスタイルもないことはないが、ふつうは小銭入れなり別の財布にしまうことになるのではないか。 だとするとこれがいちいちめんどくさい。レジでも手間取ってしまう。
財布の目的を再考する
結局、私なりの結論はこうだ。 クレジットカードが使える店用と、現金のみの店用の財布を分ける。
つまりこうなる。
- クレジットカードが使えるところ用の財布の中身
- クレジットカード9
- クレジットが使えるところのポイントカード6
- クレジットが使えるところの紙のスタンプカード1
- クレジットが使える病院の診察券1
- 免許証1
- (クレジットが使えるところのクーポンや使い捨てのプリペイドカードなど)
- 現金のみのところ用の財布の中身
- 現金のみのところのポイントカード3
- 現金のみのところの紙のスタンプカード1
- 現金のみの病院の診察券2
- 保険証1
- キャッシュカード1
- 現金
- (現金のみのところのクーポンなど)
こうすれば、店ごとに取り出す財布は1つで済むので極めてスマートである。あたりまえだ。
この原則に従って「クレジットカードが使えるところ用」としてBellroyの財布を使うことにした。
紙幣を入れる部分はスタンプカードやレシートを収納するのに使うことにして、前述の「クレジットカード が使えるところ用」の中身をカードスロットに入れる。するともうパンパンである。
メーカーのスペックではカード12枚までとなっているので、かなり無理していることになる。
それでも薄さを謳うBellroyの機能性は嘘じゃない。その比較としてまず、それ以前に使っていた財布と比較してみよう。
以前使っていた財布はどうだったか
まず以前お気に入りで使っていた財布がどうだったか見てみよう。
下の写真の以前使っていた財布というのはタイの空港の土産物屋で買い求めた安価なものだが、薄いが上質の革でカード ポケットが多く、カード用としてはなかなか便利な財布であった。
前述の中身を入れて厚さを計測したところ約28mmとなった。これでもかなり薄い方でこれだけ入れてこの厚さというのはなかなか健闘していると言えるのだが、そうはいってもこの厚さで上着の内ポケットに入れていたものだから上着のポケットが痛んで裂けてしまった。
BellroyのHide And Seek Walletの場合
BellroyのこのHide And Seek Walletはカードを1枚ずつ入れるメインのスロットが3つ、何枚かまとめて入れるスロットが2つある(メーカーのスペックでは他に隠しポケットがあることになっているが私は使っていない)。
Bellroyの財布が巧妙なのは、表面の革に切り込みを入れることによってポケットを作っていることだ。ポケット内部の仕切りは革ではなく薄手の布地が使われているのでほとんど厚みを生じさせない作りになっている。
一般的な長財布や二つ折り財布によくあるカードスロットは、1枚ずつ革で仕切られている。その仕切りの皮が財布の厚みの原因となっている。
さて、全く同じ中身を入れて計測した結果は、約22.3mm。タイの財布と比べてその差5mm強である。
わずかといえば僅かだが、ポケットの中の5mmは結構な差だ。
逆にいえばタイの財布が健闘していたとも言える。一般的に売られている2つ折り財布だともっとはるかに厚くなるはずだ。
さて、それにしても私の持ち歩きたいカードの枚数がこの財布のスペックに対して多すぎだ。
何枚かのカードをまとめて入れる方のスロットに相当な枚数のカードを入れて使用していたが、これが取り出しにくいのだ。まあ私のカードの入れすぎなのだが、それだけ必要なんだから仕方ない。なんとか同じ量のカードをスマートに収納してくれる財布はないものだろうか。
写真で明らかなように、この財布も相当痛んできたのでほかの財布への買い替えを検討することにした。
Bellroyの仕組みが巧妙であるとはいえ、1枚ずつ入れるスロットでは隣り合うスロットのカードとカードの間にはそれぞれの切り込みの間の皮が挟み込まれるわけだからどうしてもその分だけ厚みが生じる。
結局、複数のカードをまとめて一つのポケットに収納するのが一番厚み生じないということがわかった。
そもそも、現金は収納しないのだから札入れの部分は必要ない。カードケースでいいのじゃないか。
しかし、レシートとかスタンプカードなども収納できるスペースが欲しいので名刺入れを前提として設計されたようなカードケースではスペースが足りない。
そんなことを考えながら新しい財布を検討した結果は別のエントリーで報告することとしよう。
また、今回は「現金のみのところ用の財布」については全く触れなかった。
Hide And Seek Wallet 総評
何れにしても、BellroyのHide And Seek Walletは私のように多すぎるカードを収納しないのであれば、薄くスマートな財布であることは間違いない。
財布になにより薄さを求めるなら最有力な候補の一つだろう。
結局、カードで払うところ用として選んだ財布についてはこちらの記事で。 カード類とレシートをスマートに収納できれば良い。たどり着いた理想の財布がこれだ。 続きを見る
キャッシュレス時代のミニマムな財布を考える2