「3倍還元!」のキャッチコピーで話題の「LINEクレカ」。
2021年4月30日までの期間限定ではありますが、3%のポイント還元は間違いなく高還元。
ただし、利用の仕方によっては還元率が変わるなど、いくつか気をつけなければならない点もあり、使い始めにはちょっと戸惑ってしまうところもあります。
そこで、そのポイント還元の仕組みをチャートで図解しながら、特徴を整理するとともに実際に使って感じたことをレビューします。
(※この記事は「Visa LINE Payクレジットカードをどう使う?」というタイトルで2020年7月10日に投稿した記事に加筆修正したものです)
LINEクレカとは
「LINEクレカ」とは、2020年4月23日から一般申し込み受付が開始された三井住友カードが発行するVISAブランドのクレジットカードで、正式名称は「Visa LINE Payクレジットカード」。
全世界のVISA加盟店で利用可能なのはもちろん、LINE Payとの併用で多大なメリットが得られるクレジットカードです。
その最大の特徴は、LINE Payと組み合わせることで高還元のポイント還元があること。還元されるポイントはLINEポイントです。
LINEポイントは、LINEでおなじみのスタンプと交換したり(LINEポイントでスタンプ購入|LINE STORE)、LINEの各種サービスで使ったり、LINE Payで1ポイント=1円で支払いに使えます。→もっとおトクに!|LINE POINT
LINEを頻繁に利用する人にとっては、是非とも持つべきカードと言えるでしょう。
また、LINEを使わないという人でも、キャッシュレス派の人、これからキャッシュレス生活を始めてみようという人には充分検討に値する魅力的なカードです。
LINEポイントはLINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)をそのままVISAのクレジットカードとして支払いに使ったとき、LINE Payの支払い元として紐づけてLINE Payで支払いをしたとき、どちらの場合も還元されます。
カードショッピングで3%ポイント還元(Visaカード支払い)
LINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)を、そのままクレジットカードとして、VISA加盟店で支払いに利用すると、支払い額の3%がLINEポイントで還元されます(2021年4月30日まで)。
ただし、LINE Payアカウントにクレジットカード登録することが必要です。
Apple Payおよび、GooglePayでもiDとしても利用可能。この場合も同様にポイント還元されます。
また、意外にも、他社のスマートフォン決済サービス(PayPay・d払いなど)と連携した場合もポイントが還元されます。PayPayを還元率3%にする方法はこちらで↓
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PayPayの支払いで還元率を3%にする方法
ちかごろでは衛生面の観点からも、できれば現金を扱いたくないという考え方が広がっているのではないでしょうか。 そんななか、スマートフォン決済が利用できるお店も多くなってきてい ...
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チャージ&ペイでポイント還元(LINE Pay)
LINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)をLINE Payの支払い元とするには、LINE Payの仕組みに新しく加わった「チャージ&ペイ」という機能を使います。
これは、このLINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)だけが利用可能な機能で、LINE Payアカウントにカードを登録することで、事前に残高をチャージしなくてもLINE Payで支払いができる機能です。
「チャージ&ペイ」を利用すれば、これまでのように事前に銀行口座や現金で残高にチャージする必要はありません。支払い時に即時に支払額がチャージされて支払われます。
支払い金額は、クレジットカード料金としてまとめてお支払い(後払い)となります。
「チャージ&ペイ」は、LINE Payの「コード決済」、「オンライン決済」、「請求書払い」で利用できます。
LINE Pay の支払い方法3種
スマホのLINEアプリ 及び LINE Payアプリを使った支払い方法には、主に「コード決済」、「オンライン決済」、「請求書払い」の3つがあります。
コード決済
いわゆるQRコード決済がこの支払いですね。QRコード決済を利用し始めた頃「コード決済」ってどれのこと?とちょっと戸惑ったのですが、2種類あるQRコードを用いた決済方法の総称です。
コンビニや大手チェーン店等でよく見る決済方法で、レジで店員さんがコードリーダーで「ピッ」と、スマホのQRコードを読み取るのが「ストアスキャン方式」です。
一方、個人経営の飲食店や小売店でよく見られる、レジに置いてあるQRコードをお客さんがスマホで読み取って決済するのが「ユーザースキャン方式」です。
オンライン決済
LINE Pay に対応しているネットショップで、支払い方法の選択肢のなかからLINE Payを選択すると、最終的に支払いの操作はアプリのLINEで行うことになります。これが「オンライン決済」です。
請求書払い
LINE Payに対応している電気・ガス・水道をはじめとした公共料金や税金などの請求書(払込票)が手元にあれば、LINE(及び LINE Pay)アプリでバーコードを読み取るだけでLINE Payで支払いができます。
「チャージ&ペイ」によるLINE Payでの支払いでは、次の項で紹介する「LINEポイントクラブ」のマイランクに応じて1%〜3%のLINEポイントの還元が得られます。
2020年5月1日から、LINE Payによる支払いでLINEポイントの還元の対象になるのは、この「Visa LINE Payクレジットカード」を利用した「チャージ&ペイ」に限定となりました。
LINEポイントクラブ
従来のLINE Payのポイント還元の仕組み「マイカラープログラム」は2020年5月1日で終了し、新しく「LINEポイントクラブ」が始まりました。
「LINEポイントクラブ」は、ポイントを貯めるほどランクアップし、ランクアップするごとに特典が増えるメンバーシッププログラムです。
マイランク
「マイランク」には4つのランクがあり、過去6ヶ月間のポイント獲得量に応じてランクが変動します。
「プラチナ」にラックアップするにはLINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)を発行し、LINE Payアカウントにクレジットカード登録することが条件です。
マイランクは、1ヶ月ごとに更新されます。
マイランク特典
さまざまな特典が用意されていますが、誰にとっても恩恵が大きそうなのが、「チャージ&ペイ」利用時のポイント還元でしょう。
そのほかでは、「特典クーポン」も利用価値のある特典です。これについては次の項「実際に使ってみて」でも触れます。
※2. 特典によって還元時期が異なります。
※3. 特典はエントリー不要で自動的に付与されます。
※4. 注文金額は、税込・送料込・各種割引後・ポイント利用割引後の金額となります。
※5. キャッシュバックの金額は、対象銘柄の月初残高に対して、ゴールドのお客様は年率0.15%、プラチナのお客様は年率0.30%を乗じた金額の1か月分です。上記「最大12%」「最大24%」とは、対象銘柄のうち、月初の基準価格が月末まで変わらなかったと仮定した場合の還元率(最大)です。運用手数料が最も低い銘柄(年率1.25%)を基準とした場合の還元率となります。一定の場合は、キャッシュバックの対象外となることがあります。
実際に使ってみて
実際に使って見て、その使い勝手や気づいた点等をまとめました。還元の有無等を上記のチャートにまとめましたので合わせて参照していただければと思います。
Visaカード支払い
LINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)を入手した時点(2020年6月)での、筆者の「マイランク」はレギュラーでした。なので、LINE Payでの還元率は1%。
一方、Visaカードとして直接支払いに使用すれば3%。
クレジットカードとLINE Pay、両方使える支払いなら、当然クレジットカードを使うしかない!
ただし、3%のラインポイント還元を受けるためには、LINE Payアカウントにクレジットカード登録することが必要なので忘れずに設定しましょう。
合わせてApple Payおよび、GooglePayが使えるならそちらも登録しておきましょう。
筆者の場合、iPhoneとApple Watch、両方のApple Payに登録しています。
どっちかでいいんじゃない?と思うかもしれませんが、お店によって支払い方が違うんで、両方用意して置いた方がスムーズ。以下説明します。
ツルハドラッグでの支払い例
私のよく行くツルハドラッグでは、独自のポイント制度があってポイントカードがアプリ化されてるので、iPhoneでこれをまず提示(お客さんが自分でリーダーにかざす)する。あわせて楽天ポイントもつくのでアプリ内からアクセスできる楽天ポイントカードも開いてポイント付与。
そのまま、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックしてApple Payで支払えばスムーズ。
これと同じような使い方は、たとえば、マクドナルドなどがありますね。
マクドナルドのアプリでクーポン使って、アプリ内から楽天ポイントを付与して、Apple Payで支払う。
ラッキーでの支払い例
ラッキーは、北海道を中心に店舗を展開するスーパーマーケットです。
ラッキーの場合、独自のポイントカード、CoGCaカードがあります。これはアプリ化はされておらず、プラスチックのカード。ポイント付与の操作はお客さんが自分でリーダーにかざして行います。
支払いにはLINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)でもいいんだけど、ラッキーでは「iD」が使えます。つまりApple Payが使える。そっちの方が多少速い。
この場合、筆者は Apple Watch の Apple Pay を使います。iPhoneを取り出すのは面倒。マスクをしていたりすると顔認証できないですしね。Apple Watch ならサイドボタンをダブルクリックすれば即決済可能です。
レジ横に置いてあるリーダーの位置も、腕時計をかざすのにちょうど良い高さにある。
なので、Apple Watch の Apple Pay が一番都合がいいんです。
コープさっぽろでの支払い例
コープさっぽろの独自のポイントは、プラスチックのカード「ちょこっと」で。カードを店員さんに渡して、店員さんがリーダーで読み取る方式。
コープさっぽろではQRコード決済はいろいろ対応してるんだけど、iDやQUICPay等の非接触型ICカード式には対応していない。クレジットカードの方は使えるので、ポイントカードの「ちょこっと」とLINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)を一緒に渡すのがスムーズ。
ここがイイ!
クレジットカードが使えるところだったら、まずもれなく使えるわけですからありがたい。3%還元!
たとえ、100円だろうと使います。このごろは衛生面の観点からも、できるだけ現金を使いたくないですよね。
6月に使い始めて1ヶ月、ほぼ全てのお買い物に使用しました。
その結果、7月からの「マイランク」がゴールドに。
自分のランクは、「ウォレット」画面の上端に表示されていますが、右上のメニューボタンをタップしてから、「Pay還元率〜」をタップすれば「マイランク」の詳細が表示されます。
さらに7月8月とメインで利用していった結果、9月からは「プラチナ」ランクを達成。
これで、LINE Pay(チャージ&ペイ)での支払いも3%還元になりました。
ここは注意
LINEアプリのウォレットからLINE Payの画面を開くと、「お支払い履歴」と「支払い履歴」というボタンがあります。
これらはどちらをタップしても開くページは同じ、支払い元別に切り替えて表示することができて、「Visa LINE Payクレジットカード」の支払いを表示できるのですが、ここで確認できるのは、LINE Payの「チャージ&ペイ」を使った支払いのみで、Visaカードとして直接支払った場合は含まれていません。当初LINE Payの支払いのみだったのですが、9月以降クレジットカードで直接支払った履歴も表示されるようになりました。
上の2つ目の画像で「Visa加盟店」と表示があるものが、クレジットカードで直接支払ったときの履歴です。
ただし、支払い履歴にはApple Payに登録してiDで支払った履歴は反映されません。
三井住友カードでは管理アプリの「Vpass」をリリースしており、こちらで全ての利用明細を確認できます。
「Vpass」で上記LINE Payの支払い履歴と同じ頃の利用明細を確認してみました。わかりやすいようにApple Pay(iD)での支払いに赤字で「iD」を追記してあります(下画像)。
上記LINE Payの支払い履歴と比べてみると、LINE Payの履歴ではApple Pay(iD)での支払いがすっぽり抜けているのがわかりますね。
この「Vpass」ならすべて確認できるわけですが、ここに反映されるまで1〜2日のタイムラグがあってリアルタイムとは言えず、セキュリティ面からしてもちょっと不安です。
即時通知については、実はLINE PayおよびLINEクレカ(VISA LINE Payクレジットカード)を利用すると、ほぼ即時にLINEのトークルームのLINEウォレットに通知が届くので、セキュリティ上も大変便利なのですが(下の画像はApple Watchに届いた通知)...
このLINEウォレットに届くお支払い完了通知もApple Pay(iD)の支払いは対象外です。
是非とも、Apple Pay(iD)の支払いも、通知に対応してほしいものです。
LINE Pay(チャージ&ペイ)
LINEクレカ(Visa LINE Payクレジットカード)を入手した時点で、筆者のマイランクはレギュラー。LINE Pay利用時の還元率は1%なので、使い始めて1ヶ月間は、あえてLINE Payで支払うということはしませんでした。
ただ、1回の例外を除いては...次の項をどうぞ。
ここがイイ!
それは「特典クーポン」の利用。
クーポンはLINE Payの支払いでしか使えません。
マイランクがレギュラーだったので、使い始めの1ヶ月は使えるクーポンは1枚だけでしたが、1ヶ月たった今、マイランクがゴールドに昇格したので使えるクーポンは6枚。
下の画像は7月分のクーポンとクーポンを利用した支払い履歴の詳細。
けっこう、身近で使えるクーポンが多いので助かります。
クーポンが使えるところではLINE Pay(チャージ&ペイ)がいいですね。
マイランクがプラチナに到達したら、LINE Pay(チャージ&ペイ)優先になりますね。
ここは注意
前述のとおり、LINE Payであっても、従来のLINE Pay残高を支払い元にした場合には、LINEポイントの還元がありません。
うっかり、LINE Pay残高の支払いのままになっていないか確認しましょう。
LINE Payの画面で、「お支払い」のところが「残高…」になっていたらLINE Pay残高で支払いの状態です。
その場合は、その「残高…」のところをタップして、切り替えましょう。
「お支払い」のところが「チャージ&ペイ(+…P)」になっていればOKです。(+…P)のところはマイランクによって変動します。
以上、どなたかのお役に立てば幸いです。