パーソナルワンとは、ファンケルが通信販売で提供している、一人ひとりに最適なサプリメントをワンパックにして定期的にお届けするというオーダーメイド商品。
食習慣・生活習慣についてのアンケートに答えて申し込むと、尿検査の検査キットが送られてくるので検体を採取して送付。アンケートと尿検査の結果を分析して最適なサプリメントを提案してくれる(下画像)。
提案をもとに、組み合わせを選んで申し込めば、ワンパックにパッケージしてくれる。
また、専用ページで健康管理や健康相談、定期的な再検査で、組み合わせの見直しができるなど、いろいろプラスアルファのメリットがある。
そのためサプリメントそのものの値段にプラスアルファした価格設定になっている。
今後継続していくか検討する材料として、同じ内容で単品のサプリメントを組み合わせて買った場合と、その価格を比べてみることにした。
ただし、パーソナルワンの組み合わせを、そっくりまるごと単品の組み合わせで置き換えることはできない。
どういうことかというと…
例えば、おすすめのサプリメントリスト(上画像)の一番上にビタミンAというサプリメントがあるのだけれど、ファンケルでは単品のサプリメントで「ビタミンA」というのは存在しない。同じような目的で探すとすれば、「カロテンMix」だろうか。
また同様に、おすすめされている「DHA」もなくて同じような目的では「DHA&EPA」だし、「ブラックジンジャー」も単品のサプリメントは存在しない。などなど。
組み合わせの例1
サイトで公開されているサプリメントの成分表示を調べて、全く同じものが単品で存在しているものからいくつか選んで組み合わせ、比べてみることにした。
パーソナルワンの組み合わせ
選んだのは、ベースサプリのカテゴリからは「ビタミンB群」、「ビタミンC」、「ビタミンD」、「カルシウム」、「亜鉛」の5点。健康悩み対策サプリのカテゴリからは「ルテイン&アスタキサンチン」、「プロテオグリカン&Ⅱ型コラーゲン」、「牡蠣&ウコン」、「テアニン&ピペリン」の4点だ(上画像)。
選んだ組み合わせのパーソナルワンでの合計月額は14,480円となった。
単品のサプリメント組み合わせ
上述のパーソナルワンで組み合わせたサプリメントと同じものを単品のサプリメントで組み合わせて購入した場合が次の表だ。
なお、単品商品で販売されているサプリメントの1日の目安量は、パーソナルワンで提案されている1日の目安量と同じとは限らないので、パーソナルワンで提案されている目安量にあわせて換算した金額を「換算額」とした。
商品名 | 目安量/1日 | 30日分価格※1 | パーソナルワンでの 目安量/1日※2 |
換算額 |
---|---|---|---|---|
ビタミンB群 | 2 | 378 | 1 | 189 |
ビタミンC | 3 | 398 | 1 | 133 |
ビタミンD | 1 | 390 | 1 | 390 |
カルシウム | 5 | 483 | 4 | 386 |
亜鉛 | 2 | 864 | 1 | 432 |
えんきん(ルテイン&アスタキサンチン) | 1 | 2,160 | 1 | 2,160 |
楽ひざ(プロテオグリカン&Ⅱ型コラーゲン) | 1 | 2,695 | 1 | 2,695 |
牡蛎&ウコン たのもし(牡蠣&ウコン) | 5 | 2,484 | 5 | 2,484 |
腰ラックス(テアニン&ピペリン) | 4 | 3,290 | 4 | 3,290 |
計 | 13,142 | 組み合わせの合計 | 12,159 |
※2 パーソナルワンで提案される目安料は個人ごと異なる。これは私の場合
価格差について
パーソナルワンの月額合計金額:14,480円に対し、単品のサプリメントを組み合わせた場合は、12,159円となった。
その差、2,321円。
この差分が、プラスアルファのコスト部分と見るべきか。あるいは単品で選んだサプリメントの額に対する割合で見て、2,321 ÷ 12,159 = 約20%分をコストと見るべきか。
他の組み合わせでも比べてみることにした。
組み合わせの例2
パーソナルワンでは提案された中から2種から12種までまでの範囲で組み合わせを選ぶことができる。
もう一例、少ない組み合わせではどうなるか比べてみた。
パーソナルワンの組み合わせ
ベースサプリの2点のみを選択した(下画像)。
選んだ組み合わせのパーソナルワンでの合計月額は3,980円となった。
単品のサプリメント組み合わせ
単品のサプリメントで組み合わせた場合が次の表。
商品名 | 目安量/1日 | 30日分価格※1 | パーソナルワンでの目安量/1日※2 | 換算額 |
---|---|---|---|---|
ビタミンB群 | 2 | 378 | 1 | 189 |
ビタミンC | 3 | 398 | 1 | 133 |
計 | 776 | 組み合わせの合計 | 322 |
※2 パーソナルワンで提案される目安料は個人ごと異なる。これは私の場合
価格差について
パーソナルワンの月額合計金額:3,980円に対し、単品のサプリメントを組み合わせた場合は、わずか322円である。
その差、3,658円。
単品で選んだサプリメントの額の10倍を超える。
おそらくだが、4,000円弱の差分がプラスアルファのコストの部分で、合計金額が多くなるほど割安になってます、と言う考え方なのではあるまいか?
また、いろいろ組み合わせを変えて比べてみると、パーソナルワンの合計額の増減が単純に単品商品の合計額の増減に一致しているわけでもなかった。
どういう仕組みかはわからなかったが、いずれにしても、合計額か少ない組み合わせでは割高になるようだ。
考察
冒頭でも述べたように、パーソナルワンは、自分用のサプリメントをワンパックにパッケージしてくれるという利便性だけでなく、プラスアルファのメリットの部分が大きな魅力になっている。
専用サポートページ「パーソナルワン マイラウンジ」を利用できるとか、3回目のお届け時に、再度の検査(割引あり)+アンケートでサプリメントを最適化するとか…
継続するごとにポイント還元率がアップしていくと言う特典もある。
それから、パーソナルワンを申し込むと、「あすけん」のプレミアムサービスと同等の機能をもつ「ファンケル パーソナルワンコース」が無料でついてくる。
「あすけん」は簡単な食事記録で、栄養素の分析やカロリー計算、栄養士が食生活のアドバイスをしてくれる人気アプリ。
「ファンケル パーソナルワンコース」は、パーソナルワンに最適化されており、食事の記録では自分用のパーソナルワンを登録できたり、食事記録から摂取した基本栄養素のデータが蓄積され、このデータをもとにサプリメントを見直すことができるという。
これらプラスアルファのメリットが、単体のサプリメントを組み合わせた場合との差額に見合うものと感じられるかどうかが、継続を検討する上でのポイントになるだろう。
上記の例で見たように、組み合わせるサプリメントの合計金額が少ないと、差額が極端に大きく割高になってしまう。
主として基本となる栄養をカバーするベーシックな栄養素 - 基本的なビタミンやミネラル類 - は総じて低価格だ。パーソナルワンでは「ベースサプリ」としてカテゴライズされているサプリメントがこれにあたる。
一方、生活習慣から予想されるリスクへの対策をするとか、年齢による不調を軽減することが期待されるとかいった成分のサプリメントは総じてベースサプリに比べて高価格で、これらは「健康悩み対策サプリ」としてカテゴライズされている。
「健康悩み対策サプリ」を積極的に取り入れてみようとするかどうかで違ってくるだろう。
「ベースサプリ」だけで事足りるなら、正直言って高すぎる。
「健康悩み対策サプリ」を積極的に取り入れようとする人にとっては、パーソナルワンは、十分検討に値するプランであるかもしれない。
以上、どなたかのお役に立てば。