猫空(マオコン)は、台湾茶の一産地として有名な台北市南東部の郊外に位置する観光名所。
台北の中心部からは地下鉄で30分ほどの動物園駅で下車し、隣接する乗り場からゴンドラに乗車。台北市内を一望する大パノラマを30分ほど楽しんでいるうちにもうそこは標高500メートルの丘陵地帯に位置する猫空だ。
今回はあいにくの雨がちの天気だったので写真はいまいちなのが残念!
茶畑に囲まれた豊かな自然に癒されながらグルメも楽しめる。茶農家が営む茶藝館やカフェが点在するほか、お茶の産地ならではの茶葉を使用した料理が楽しめるレストランも。
そんな猫空で立ち寄ったレストランの料理が、予想を超えて素晴らしかったのでご紹介。
春茶郷
ガイドブックに載っていて目指してきた店というわけではなく、猫空の散策を楽しみながらそれとなく目星をつけた店。
外観からしていい。地元で愛されて続けてきました感が醸し出されたレトロな店構え。
階段を上がった2階がオープンエアーの店舗になっており、眺めがよさそうだ。さらに屋上にも客席が用意されている。訪れたのがあいにくの雨模様の平日の昼前だったので席は空いていたが、日や時間帯によってはそこも客で埋まるのだろう。人気がある店の証拠だ。
観光地によっては団体観光客目当ての客席数だけは多い店があるものだが、そういった店にありがちなとりあえず見繕いました的な要素は感じられない。ここは間違いないだろうと入店したのだが、正解であった。
春茶郷へのアクセス
ロケーションは、ゴンドラの猫空駅から山の方に向かって右の方向に徒歩で5分ほど。
メニュー
日本語は通じないが、日本語メニューが用意されていて、ご丁寧にも全て写真付なのでわかりやすい。せっかくなので全部掲載しておこう。
料理
同行と2人でいただいたのがこちら。
茶香蛋炒飯
茶葉入り卵チャーハン100NTD。(¥480、1NTD≒¥4.8)。
美味い!
茶葉入りというが「茶」が前面に出ることはない。けれどその茶の効果なのだろうか、けっこう炒め油の油分はあるのだけれど後味さっぱり。どんどん食べられるうまさ。
うそ偽りなくこれまで食べたことのあるチャーハンのなかで一二を争う美味さ。
沙茶山猪肉
豚肉の沙茶醬炒め250NTD。(¥1,200、1NTD≒¥4.8)
沙茶醤とは中国の一部や台湾料理で用いられる調味料で、大豆油やにんにく、香辛料、魚介類を原料とする味噌のようなものらしい。
おりしもこの日の朝、台北の町中の鉄板麺(焼きそば)を出す朝食屋で沙茶麺というのに出会った。店員にこれはなにかと訊いてみると、日本にはない調味料で説明できないとのこと。現地ならでものものなら試さないわけにはいくまい。と思ってオーダーしたのだけれどいまいちピンと来なかった。
ここで再び沙茶醤に出会ったので再挑戦。これが大正解!
沙茶醤うまい!
薑絲蛤仔湯
ハマグリのジンジャースープ200NTD。(¥960、1NTD≒¥4.8)
炒飯や炒め物に合わせるのにぴったりのスープ。うまい。
この値段で2人だとちょっと持て余すかもくらいの量。4人くらいまでいけるんじゃないか。
3品とも、まちがいないうまさ。この分だと、他のメニューももれなく美味いんじゃないかと思う。
だけどわれわれ2人だとこれでお腹いっぱい。
合計で550NTD(¥2,640、1NTD≒¥4.8)。安い。いや〜台湾料理恐るべし!
大人数で行ったシェアすればがいろいろ楽しめていいと思う。
お茶
今回は無料でサービスのお茶がついてくるし食事メインだったので別途オーダーしなかったが、メニューにも載っていたようにもちろん本場の台湾茶もお好みに合わせていただくことができる。
お好みでオーダーした場合には、初めてでもわかりやすい日本語の「台湾茶の淹れ方」が用意されているので安心だ。
この日はあいにくの雨がちの曇り空だったのがちょっと残念であったが、この食事のためだけにここにきて良かったと思えるほどだったので大満足!
私は台湾茶にはあまり詳しくないのだけれど、猫空には茶農家が営む茶藝館や見学できる茶農園等もあるらしく、好きな人なら台湾茶の産地として興味が尽きないことと思う。
おすすめ!
春茶郷 概要
春茶郷
住所:臺北市文山區指南路三段三十八巷三十號, Taipei, Taiwan
電話:+886 2 2939 0559
営業時間:11時00分~20時00分
訪問日:2023年10月20日