昨年(2019年)の5月に、一人暮らししてきた母が老人ホームに入所して実家が空き家になり、その実家を片付けるため、定期的に自宅と実家を往復していた...
ある日、実家に到着すると郵便受けに不在連絡票が。
通信販売の何からしい。代金引換だ。
郵便局へは転居届をしてあるので、日本郵便の荷物であれば新住所の方へ転送されるのだが。
引越したら転居届を
郵便局へ行けば手続きできるがネットでも。→「しっかり届く安心。e転居 – 郵便局https://welcometown.post.japanpost.jp/etn/」
ただし、転居届がされていても、代金引換の荷物の場合、たぶん「転送不要」になっていると思われるので、その場合は転送されずに返送される。→「転居届で転送されない郵便物はありますか? - 郵便局https://www.post.japanpost.jp/question/129.html」
宅配便は郵便局とは別だから、当然そのまま旧の住所に届く。
母はいろいろ通販で買っている。ホームに転居してから3ヶ月以上経つが、いつもの通販の何かを住所変更しないまま注文したんだろう。
とはいえ、「送り付け商法」という名の詐欺(→「送り付け商法」の手口と対処法!https://enjin-classaction.com/column/detail/?columnId=828&category=scam」)という可能性もないわけではないから、一応本人に確認してみよう。
電話をかけて訊いてみた。
🧑🏻代金引換の荷物来てたけど、何か買ったの?
えーなんだって?
なに〜👵🏼
母は相当耳が遠くなっている。補聴器を使っていて調子がいい時はいいが、そうでないときは全然話が通じない。
🧑🏻つ・う・は・ん・で〜・な・に・か・かっ・た・かい!
買わない、買わない。
何も買ってないよ。👵🏼
🧑🏻なんか、定期購入してるのあるんじゃないの〜?
て・い・き・こ・う・にゅ・う!
知らないわ。なに〜
わかんないわ。👵🏼
きくんじゃなかった・・・
試しにご依頼主様の企業名をググって見ると。
どうやら化粧品のようで。
そうえば使っているのを見たことがあるような・・・
あとで、積み重なった書類の山からその会社の「お買い上げ明細書」が発見された。案の定、定期購入で3ヶ月ごとにエイジングケア3点セットが届くことになっている。
後日、実家に在宅時に受け取ることができた...
定期購入になっていたこと自体、本人も忘れていたので、購入先に連絡して定期購入を止めてもらった。
こんなことが2度ほどあったのである。
ちなみに、宅配便には郵便局のような転送サービスがあるのかどうか調べてみた。
宅配業各社の転送サービス
ヤマト運輸
・インターネットで申込。
・郵便局の転居届けが完了していることが条件。
(郵便局の転居届けを利用して、旧住所から新住所に転送する形で、本申込ハガキが送られる。)
詳しくはこちら→「宅急便転居転送サービス(個人のお客様) | ヤマト運輸http://www.kuronekoyamato.co.jp/tenkyo/tenkyo.html」
佐川急便、西濃運輸、福山通運
・いずれも転送サービスなし。
佐川急便に電話で問い合わせたところ、送り先に尋ね当たらない場合は、依頼主(送り主)に確認しての対応しかできないとのこと。
ヤマト運輸では転送サービスはあるが、はたして代金引換のような場合はどうなるのか、これも電話で問い合わせてみた。
すると、ヤマトの同じ営業所内の転居で届け出がしてあれば、代金引換の場合でも配達が可能だとのことだ。異なる営業所のときは依頼主に確認しての対応になるという。
いずれにしても、ヤマト以外の宅配業者では転送サービスがない以上、旧住所宛の荷物は転送されずに配達される可能性がある。
注文したことすら本人が忘れている荷物がこの後も届くことがあり得る。
私が片付けに通っている間はいいが、年内にこの家は売却する予定。
通販会社から届いているカタログを探し出して綴じ込みの申し込みハガキをかき集め、転居したこと、定期購入があれば停止したいこと、以後は案内はいらないということを記入して投函。
予定通り、12月に実家の売却が完了し、もうその家には通うことはなくなった。
はたして、もう荷物が届くことはないだろうと思うが。