老親と自分の生前整理をする

老親と自分の生前整理をする

2019年12月10日

 

2019年もあとわずか。

今年は、これまでの生涯の中で最も短く感じられた1年だった。

 

歳をとるごとに時間が経つのが早く感じられるという。

そう感じられるのは、大人になると子供の時と比べて新しく経験することが少なくなって同じことの繰り返しになるからだという説があるが、今年の私の場合、それとはちょっと違う。

なにしろ今年は今までになかったことにいろいろ取り組んだ1年だったからだ。

取り組んだこといろいろを、ひとくくりにひっくるめて一言でいうと、今流行りの四字熟語でいうところの「生前整理」である。

 

今年4月。実家の戸建て一軒家に一人で暮らしていた母が、軽費老人ホーム(以下ホーム)に入所することになった。

その結果空き家になる家を売却することにしたのだ。

売却するためには、家の中の家財等一切を搬出する必要がある。

 

長年ため込まれた母の大量の財産がある。

私も以前同居していたので、私の私物もかなりの分量ある。
今は、所帯を持って独立し別のところに暮らしているのであるが、そこには置ききれないけっこうな量のモノが残されたままなのである。

どちらもそれぞれの住まいに全部持ってくることは絶対無理なので、大量の財産の中からどうしても必要なものを仕分けして他を処分しなければならない。

 

即ち生前整理である。

 

かなりの大仕事だ。

 

幸いというか、現在の私はフリーの身なので時間をかけてやることは可能だ。

 

とはいえ、できれば、冬を越す前に売却してしまいたい。

 

北海道の冬は、当然だが寒いし雪が降る。まず降り積もる雪に対する対策が必要になってくる。雪国の家は、大抵は降雪に対応する作りになっていて、いろいろなタイプがある。うちの場合、屋根が斜めになっていて、ある程度積もったら滑り落ちるタイプだ。なのだが、人が暮らしていれば暖房の熱である程度解けて適当に滑り落ちるが、空き家にして家が冷え切ってしまえば積もり放題になる可能性がある。様子を見て何度か雪下ろしをしてやる必要が出てくるだろう。放置すれば、家のダメージになるはずだし、倒壊の危険性だってある。大量に積もった状態で気温が上がって一気に滑り落ちれば事故の危険もある。雪だけじゃない、冷え込みに対しても対策が必要だ。水道管の水抜きをする(参考→道民なら知っておきたい!水道凍結を防ぐ「水抜き」ってどうやるの?/ 北海道ファンマガジン)のは当然としても、家全体が冷え切ってしまったら、家の中にある水も凍る。もしトイレの便器に水が溜まったままなら凍った氷の膨張で便器が破損する。どこかの何かが凍って思わぬ被害を招きかねないのだ。

北海道の冬を越すのは何かと厄介なのである。

リスクもあるしコストもかかる。

のんびりやってるわけにもいかないのである。

 

「生前整理」のキーワードで検索すれば、今では、家財等の搬出・処分一切をひきうけて、なおかつ買取可能なものを買い取ってくれて代金から相殺してくれるという業者が多数存在する。

そういう業者に依頼すれば数日で片付くらしいが、そのような業者にお願いするのは最後の段階にしたい。

不要なモノの処理にしても、丸ごと業者に任せて果たして納得できる結果になるのかどうか。だいいち、個人的に思い入れのあるモノは本人しかわからない。できれば一つ一つ自分の目で見て確認した上で仕分けしたいではないか。

 

家族総出でやってしまうという方法もあるかもしれない。

私は二人兄弟の次男で、上に一人兄がいるのだが、ある事情で(その事情について後で述べるが)この家に兄のモノは一切ないし、フルタイムの勤め人なので私と比べれば時間的な融通もきかない。

私の妻はと言えば、やはりフルタイムの勤め人だし、結婚したのはこの家を出てからなのでこの家についての事情には疎い。

 

結局、私一人で可能な限りやっていくことにした。

 

ということで、今年2019年の半年強の期間、この生前整理にまつわる作業にかなりの時間と労力を費やしてきたのだった。

 

12月。

もうそろそろ根雪になるかという季節。

リミットぎりぎりでようやく処分するものと、とっておくものとの仕分けを終えるところまでこぎつけられた。

 

幸い、売却先も決まり、今週中にも契約が成立する見通しだ。

 

今年2019年の「生前整理」は、ひとまず一区切りつきそうである。

 

こんな体験は何度もできるものでもないと思うので、この体験の中で、調べたこと、気づいたこと、考えたことやわかったこと等を記しておこうと思う。

 

自分に対する備忘録として、そしてもしかしたらどこかの誰かにピンポイントで役立つ情報となることを願って。

つづく。

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