私:当ブログ運営者が、発作性心房細動を発症し、カテーテルアブレーション手術を受け、その後半年までの経過と実際にかかった医療費を公開。
私:当ブログ運営者は、昨年発作性心房細動を発症し、今年1月に手術して(手術時年齢54歳)、一昨日(2018年7月10日)半年検診を受けた。
結果は良好ということで、不整脈発症時に血栓の発生を抑えるために処方されていた薬も必要なしとなり、次は1年後の検診でOKということになった。
とりあえず、完治に向かっているということで理解して良いようだ。
せっかくの機会なので(?)、ここで、この発作性心房細動の症状が発症するまでと、手術後の現在までの経過をまとめておこうと思う。
この病の恐ろしいのは本人が気づかないうちに心筋梗塞や脳梗塞等の重篤な病を引き起こす要因になることなのだという。
そして今はなんでもなくても、もしかしたら明日発症しているかもしれないのだ。自分の場合そうだったのだから。
自分には関係ないと思っている読者の皆さんもぜひ参考にしていただければと思う。
そもそもの健康状態
私は若い頃から血圧は高めではあった。
大学を卒業して就職する際の健康診断で上が150超えていて高血圧の宣告を受けた。30年以上まえである。
遺伝的、家系的に血圧が高い、本態性高血圧というもののようだ。
しかしこれといって困るような自覚症状があるわけではなく、むしろ問題なのは、これまた家系的なものらしい慢性の鼻炎の方。
学生の頃はそれほどひどくなかったように記憶しているのだが、勤めてから、鼻が詰まることが多くなった。それで薬を処方してもらうようになったのだが、薬が切れると鼻がむずむずしてじっとしていられない。
そんなわけで鼻炎の薬を処方してもらうために通院していて、自分としては血圧の方は医者が言うのでついでに合わせて処方してもらっている感覚であったのだ。
参考までに、これらの治療で現在処方されている薬は「アムロジピン錠5mg」「トフィソパム錠50mg」「エバスチンOD錠10mg」である。
みぞおちに原因不明の痛み
いつからだろう、年に一度か二度くらいの頻度でみぞおちのあたりが、強く痛むことがあった。
ぎゅっと締め付けられるような痛みというか、固い塊を無理して飲み込んだときの苦しいのが何倍も強くなった感じというか、とにかく動けなくなるような痛みだ。
それでも、長くても数分で、収まってしまうと、まったくなんでもない。特に激しい運動をした時とかではなく、通常の活動時に起こる。そんな痛みが、年に一度か二度くらいの頻度であった。
治ってしまうとなんともないし、すっかり忘れた頃にまた起こるという頻度であったので、一体いつくらいからそんな状態だったのか、今からは定かではないのだが、2012年7月(年齢48歳)に一度発症し、かかりつけの先生に見てもらった記録は残っている。
心電図等検査はしたが異常はなく、逆流性食道炎ではないかということで様子を見ようという診断だった。
それより以前の記録はとっていないのでわからないが、色々考え合わせるとおそらく2010年ころには起きていたのではないかと思う。
それから2013年11月(年齢50歳)にもかなり長い時間症状が続き、流石におかしいかなと思い通院したところ、心電図にはやはり異常なし、消化器系かもしれないということで、内視鏡検査もしたがこれも当然異常なしであった。
結局、様子を見ましょうということでそのままになっていた。
今となっては狭心症の発作だったとわかるのだけれども、まさか心臓だとは全然思わなかった。
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みぞおちの痛みに注意!
それ狭心症かもしれませんストレス社会に生きるみなさんであれば、何がしかの体の不調を抱えているんじゃないかと思う。 ときどき、みぞおちあたりが締め付けられるように痛むという症状はないだろうか。 それ、狭心症かもしれませんよ。 ...
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何しろ、痛むのはみぞおちど真ん中あたりなのだから。心房細動が発症してからは、心臓とわかる部分に痛みが移動しているのではっきりそれとわかるが、以前はみぞおちの真ん中、とても心臓だとは思わないようの部位であった。狭心症というのはこのように、まったく違う場所に痛みが起こることがよくあり、放散痛と呼ぶらしい。ときには肩とか顎とか歯の痛みに感じることもあるという。
その後とくに異常はなく、ふつうに過ごしていた。
ジムに通いはじめる
これは心房細動の発症と因果関係があるかどうかわかってはいないのだが、おそらく全く関係ないことはないだろうと思うので記しておく。
2015年7月にスポーツクラブに通い始めた(年齢51歳)。
このころ、少し前から自家用車通勤から電車通勤に切り替えたのが功をそうしたのか体重がいい具合に落ちてきたので、この機会に筋力アップに取り組んでみようと始めてみることにしたのだ。実はけっこう若い時から腰痛もちでもあり、腰痛にも筋力アップは効果ありとも聞いていたので...
わたしはもともと全くスポーツをする方でなく、学生時代から文化系および帰宅部でスポーツらしきものは学校の授業以外一切やってこなかった。たまにプールや海で泳いだりスキーに行ったりはするけれど。スポーツは体に悪いという持論を唱えるくらいなのだった。
だって、怪我したり、あちこち痛めたりするじゃないですか。
今となってみると、この説を自ら証明する形になったかもしれない。
スポーツクラブではストレッチおよびマシンで各部位の筋力レーニング3セットとトレッドミル30分〜40分というメニューで週に1〜2回通った。
始めてみるとこれがなかなか楽しいのであった。
筋肉が刺激され発達してくるの感じるのが楽しい。
その後、Withingの体組成計付き体重計を使い始めた。体脂肪率や筋肉量を計測してiPhone のアプリに自動転送されて日々記録が残る。その記録を見るのがまた楽しいのである。
また、そもそも走るのなんて大嫌いだったのだが、あのトレッドミルというランニングマシンは足腰に負担がかからずランニングができて、自分のペースで走り込んでいくとこれが、なかなかの爽快感が得られるということがわかってきた。
さらに、トレッドミルで走るときには、持ち込んだiPadでAmazonプライムビデオのコンテンツを見るのが楽しみだったのだ。
そんなジム通いは、発作性心房細動が発覚する直前の11月末まで続いていた。
スポーツは体に悪い(余談)
私の「スポーツは体に悪い」という説はあながちトンデモではなさそうだ。
ジョギングの神様といわれるジム・フィックス氏がジョギング中に突然死したという都市伝説(事実)をはじめ、アスリートと呼ばれる人々は寿命が短いとか、最近では、強強度の筋トレは動脈を固くするという研究報告があったり。
中強度の筋トレと有酸素運動を組み合わせれば逆に動脈が柔らかくなるそうで、だとすれば私のトレーニングの中身ならその程度だったと思うのだが…
いずれにしても、全く運動をしてこなかった人間がイイ歳になってから運動を始めるということが相当なリスクを伴うかもしれないということは意識しておいたほうがいいと思う。
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心房細動発症カテーテルアブレーション体験記(2)
2017年1月、Apple Watchを購入!
心房細動の発見にはApple Watchの役割が多大なのだからこれは記しておかねばならないだろう。続きを見る