2021年10月21日、ようやくnanacoがApple Payに対応した。
iPhoneでnanacoアプリをダウンロードし、アプリからnanacoの新規発行が可能だ。
既にプラスチックのnanacoカードを持っているなら、iPhoneのウォレットアプリから取り込めば、残高やポイント、利用履歴などの情報を引き継ぐことができるので便利。なのだが、ちょっと待った!
もし、あなたが、クレジットチャージを利用していて、チャージに利用しているのがあのカードだったら。
絶対にApple Payに取り込んではいけない!
あのカードとは、リクルートカードだ。
2020年3月11日以降、nanacoクレジットチャージサービスに登録できるクレジットカードはセブン&アイグループの「セブンカード・プラス」のみとなってしまったが、それ以前に登録済みのクレジットカードであれば、引き続き利用することができる。
クレジットチャージはポイント還元対象外というカードが多かった中で、メリットが大きかったのがリクルートカードだ。
リクルートカードのポイント還元率は1.2%という高還元率。それがnanacoへのチャージにも適用されるのだ。
セブンカード・プラスでさえ「チャージで200円ごとに1ポイント」という0.5%なのだからリクルートカードのメリットは大きいだろう。
そこで、なんでnanacoカードを取り込んではいけないのかというと、持っているnanacoカードをApple Payに取り込むと、残高やポイント、利用履歴などの情報は引き継ぐことができるが、クレジットカードチャージの登録情報は引き継がれないのだ。
・カードの取り込みを行うと、nanaco番号が変更される為、セブンカード・プラスでチャージ(nanacoクレジットチャージ/オートチャージ)は引き継がれません。
クレジットチャージに使うクレジットカードを登録し直さなくてはならない。ということは、もうセブンカード・プラスしか登録できないのである。
nanacoを税金など(収納代行)の支払いに利用している人は多いだろう。収納代行の支払いでは、nanaco支払い時に加算されるnanacoポイントはつかないものの、クレジットチャージするときに還元されるポイントがあるからだ。
税金など(収納代行)の支払いで1.2%のポイント還元を得る。というnanacoとリクルートカードとの合わせ技が使えなくなってしまうのは痛い。セブンカード・プラスでさえ0.5%の還元しか得られないのだ。
といっている私、リクルートカードをクレジットチャージに登録していたのだが、実はうっかりそのnanacoカードをApple Payに取り込んでしまったのであった。
後の祭りである。
......
ただし、Apple Payのnanacoにチャージする方法としては、クレジットチャージとは別に、Walletアプリ等でApple Payでチャージするという方法もある。この場合、JCB、Mastercard®、アメリカン・エキスプレス®ブランドのクレジットカードが利用できるが、私のリクルートカードはVISAブランドなので利用できない。
リクルートカードにはJCBブランドもある(リクルートカードJCB)ので、そちらならポイント還元が適用されるようだ。真偽の程は未確認だが、年会費永年無料だし、ポイントプレゼントキャンペーン実施中なのでとりあえず申し込むことにした。
ということで…
とりあえず、nanacoのクレジットチャージにリクルートカード(特にVISAブランド)を登録している人は、絶対にそのnanacoカードをApple Payに取り込んではいけません。