NHKの契約を確認しよう
実家の片付けのなかで一つの重要なカテゴリーは「書類」の整理だと思う。
前の記事(老親と自分の生前整理をする 1)で書いたように、高齢の母が軽費老人ホームに入所することになって住んでいた家を処分することにした。
引き出し等の各所に領収書や請求書、各種通知文書等々の書類・文書が大量に溜めこまれている。
なかには取っておくべき重要な書類もいくつかあって、それらをどうでもいい書類の中から選り分けるのがなかなかな作業なのである。
そうした作業の中で、引っかかるものを発見。
「NHK衛星放送に関するご案内です。」
というNHKから送付された郵送物。
衛星放送が受信可能であれば、衛星契約に切り替えてください。というご案内だ。
ウチ(というか実家)は衛星放送は受信できないはず。
テレビのリモコンで衛星チャンネルに切り替えてみたがやはり視聴できない。
表に出て屋根の上をあらためて確認してみたが、当然衛星アンテナはない。
実家のある区域は、かつて向かいにある小高い丘のせいで電波が届きにくい難視聴区域だったために共同アンテナからのケーブルによってテレビ放送を受信していた。そのときは衛星放送も受信できて衛星契約もしていた。
それが、数年前に電波状況が改善されて共同アンテナが廃止となって、各戸毎にアンテナを設置することになったのだがウチは衛星アンテナは設置しなかったのだ。
その時点で衛星契約は解除してあった。
それで、このご案内。
衛星放送を観れるようになってたらまた衛星契約にしてね。ということだ。
引っかかったのは、その文書の下部の申し込みハガキの部分が切り取られた状態になっていたこと。
むむっ。もしや?と思って、母に尋ねてみるも、記憶が曖昧でよく覚えていない。
そのほかの書類を整理していると、案の定、「放送受信料のご契約をお届けいただきありがとうございました。」との 文書を発見。
さらに、次年分の受信料の口座振替のお知らせも発見。(このとき2019年平成31年4月上旬)
しっかり衛星契約で請求されている。
やっぱり!
よくわかってないまま衛星放送見られないのに衛星契約へ切り替えの手続きをしてしまったのだ。
「いや!ウチは衛星見られないんですけど!」
と心の中で叫びましたよ。
NHKは受信料の徴収に関することに大変熱心と聞く。
住宅地を戸別に歩いてまわって衛星契約でない家の屋根の上に衛星アンテナを見つけては契約変更をお願いして回っているという噂がまことしやかに囁かれている。
それどころかよくわからない高齢者に対してよく説明もしないままに必要のない契約をさせているってことか!
と、思ってしまった。
戸別に歩いて回って確認してるなら、逆にアンテナがないのに衛星契約してたら契約解除の連絡をして欲しいくらいのものだ。
さっそくお問い合わせ先に電話しましたよ。
「受信できていないのに受信料取るとはどういうことだ!」
とは言いませんでしたけれど、同じ趣旨のことは申しました。
すると、あっさり、差額分は返金しますとのこと。
自己申告でお支払いただいた分はお返しできませんとかなんとかいうことになるかなと思っていたんだけど。
意外(失礼)。
後日、受信料振替の口座に確かに返金分入金されていました。
ウチは12ヶ月前払いにしているので前年の4月から今年3月までの12ヶ月分の差額10,780円と、衛星契約に切り替えた前年2月と3月分の差額970円×2=1,940円の計12,720円。
次年度分の請求は衛星契約なしの金額に戻ってました。
いまどき衛星放送を受信していない世帯は少数なのかもしれないですけど。
高齢の方でよくわからないまま必要のない契約をしてしまっているという例は意外とあるんじゃないかと思うんですが。
もし、実家が衛星放送受信してないという方は、確認してみたほうがいいかもしれませんよ。
以上、どなたかのお役に立てば。