メインマシンはMacBook ProRetina15インチなのだが、昨年からもう一台のノートと外部ディスプレイをつないで使っている。
これがなかなか快適なので、一緒に使っているキーボード、マウスとあわせてレビュー。
経緯
そもそも、以前の職場でMacとWindowsの両方使う必要があって、机に2つノートを並べて使っていたのだが、机上は2台のノートで占領されて使いにくいことこの上なくなってしまい。
MacとWindowsを両方使い分ける必要はあったが、同時に使う必要もそうはないので、2台のノートを1台のディスプレイにつないで、切り替えて使うことにした。
キーボードとマウスはBluetoothで複数台のMacやPCを切り替えて使えるロジクールのヤツにして。
ノートを閉じたままにして重ねておけば、一気に机上のスペースを確保できる。
ディスプレイはアームにマウントして机から浮かせることにすればディスプレイの設置スペースも必要ない。
導入機材
ディスプレイはASUSの21.5インチ(VS229HA)を選択。
アームはAmazonで安くて良さそうなのを見つけた。
FLEXIMOUNTS ガススプリング式液晶ディスプレイアーム モニターアーム 4軸 10-27インチ 1.5-5kg対応 M01…
キーボードはロジクールのK780。
マウスもロジクールのMX1500 MXAnywhere2。
設置
まず、ディスプレイをアームに取り付ける。
ここでちょっと戸惑った。 VS229HAは100×100mmのVESA規格対応で、購入したディスプレイアームに付属のネジで取り付けることができるはずなのだが、そのネジ穴にネジが入るように見えないのだ。
よくよくみると、ネジ穴に小さなゴム製のパーツがはめ込まれていて(ネジ山保護のため?)これを取り出さないとネジが入っていかない。私はこれをピンセットで取り出したがなかなかきっちりはまっているので取り出すのにちょっと苦労。
ディスプレイをアームにとりつけたら机に固定。2人がかりでやったほうがうまくいくと思うが、私の21.5インチなら一人でなんとかなった。
固定方法は、グロメット式とクランプ式が選べる。グロメット式では机の天板に穴が必要なのでこれは利用しない。クランプ式は机の天板の端に80mmほどの幅が必要。職場の机では、天板の正面奥辺の端は幅が足りなくて取り付けできず、側辺でギリギリ取り付けできた。
ASUSのディスプレイVS229HAには、3つの入力端子(HDMI、DVI-D、D-SUB15ピン)が備わっていて、スイッチで切り替えて使える。
MacはHDMIで、PCはD-SUBで接続する。
アームの内側にケーブルを収納したのちそれぞれのノートに接続した。
PCのノートはデフォルトでは、閉じるとスリープしてしまうのでそうならないように設定。 「コントロールパネル」ー「ハードウェアとサウンド」ー「電源オプション」で「カバーを閉じた時の動作の選択」を「何もしない」を選択する。
Macは、電源アダプタが繋がってさえいればイイ。→Mac ノートブックコンピュータの内蔵ディスプレイを閉じた状態で外付けのディスプレイを使う(Appleサポート)
次にキーボードとマウスをMacとPCにペアリング。
どちらも、3台までデバイスを切り替えて使うことができる(キーボードはiOSデバイスAndroidもOK)。
キーボードは、ファンクションキーのF1〜F3をデバイス切り替えに使用する。マウスは底面に切り替えスイッチがある。
また、キーボードのファンクションキーやマウスのボタンに様々な機能を割り当てることができて、ユーティリティーソフトの「Logicool Options」で一元管理できる。
以上でセッティング完了。
感想
ディスプレイも安くなったものだ。MacBookのRetinaディスプレイと比べると劣るのかもしれないが、隣に並べてじっくり見比べでもしない限り私はこれでぜんぜんOKだ。
視野角も広いし、21.5インチは、ディスプレイとしては小さい方になるんだと思うが、私のMacBookProの15インチディスプレイと比べれば十分快適な広さであった。
ディスプレイアームも値段相応という感じは全然なくて、しっかりした作りだし、かっこいい。机を広く使いたい時には跳ね上げたり、奥に押しやったりすることができるので大変便利。ディスプレイはアームで使用するのがデフォルトであるべきだ。
キーボードとマウスの組み合わせもいい。
1台で切り替えて使うことのメリットはなにより机上がすっきりすることだ。また、マウスを複数使うとどっちがどっちがかとっさに分からなくなって混乱することがあるが、それがないというのは意外と大きなストレス軽減だった。
まあ、逆に切り替えを忘れて操作ができず?ということがあるがそのうち慣れた。 とにかく前の環境から比べて断然の心地よさ。変えて大成功であった。
しばらく使ってから気づいたこと
1年ほど経ってみて、いくつか不満を感じることも出て来た。
まずキーボードのデバイス切り替えキーだが、デバイスの切り替えにファンクションキーのF1〜F3キーを利用する。設定を切り替えることによってF1〜F3を標準のファンクションキーとして使い、「Fn」キーとの同時押しでデバイスキーの切り替えとして使うという使い方もできるのだが、この使い方がなぜか無効になってしまう。 なので、ファンクションキーを押したつもりなのにデバイスが切り替わってしまい、操作できなくなって「あれれ…」ということが頻繁に起こる。
次に決定的なのは、ときどきMacへの切り替えがうまくいかないことが起きることだ。その度に改めてペアリングを行って解決しているのだがこれがめんどくさい。PCへ切り替えるときは起こらないので恐らく、Bluetoothの不具合と見ている。USBポートをなるべく塞ぎたくないので、MacへはBluetoothで接続、PCはBluetooth未搭載なのでUnifyingで接続しているのだ。
この4月の異動で環境が変わり、今はPCはつないでおらず、2台のMacに繋いでいるのだが、状況はますます悪化している。
マウスのポインタが思うように動かずあちこちと飛んだり、キーボードでは一度のタイプでキーが連打さるといった症状がでる。
やむなく一時的にApple純正のワイヤレスキーボードとUSB有線マウスを使っているが、結局キーボードは純正でもダメだった。
間違いなくこの原因はロジクールの製品にあるのではなく、Bluetoothに問題があるんだと思う。
特にTime Machine バックアップが実行中で外付けのHDが稼働している時にかならず不調がおこるのだが、どうもネットの情報を見ると、USB3とBluetoothとの相性が悪いらしい。
HDをアルミホイルで包むなどの対策を施して見たが解決していない。
ロジクールの製品自体はいいものだと思う。キーボードのファンクションキーの問題は別として、接続さえスムーズならとても気に入っている。
特に私にとってはマウスのサイズ感が絶妙で、疲れにくい。一時的に他のマウスを使った時にたちまち手が痛くなってしまった。
MacでもBluetoothをやめてUnifyingにすればスムーズに繋がるのだろうか。ところが、4月の異動のゴタゴタでUnifyingレシーバを紛失してしまったのだ。
Unifyingレシーバを単品で買うか。ちょっと足せばマウスが買えるな。でも解決する保証はないし…ちょっと悩ましいところである。
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