イオンのポイントには3種類あって、さらにそのポイントを貯めるためのカードにも色々種類があります。
それらの使い方によってポイントのつき方も違ってくるのでとても複雑。
イオンで買い物するときに、どの支払い方法にしたらいいんだろう?ってもやもやすることないですか。
イオンだからイオンカードでいいんじゃない?と思っているあなた!
実はそうじゃない場合もあるんです。
そこで、どうしたらいいのか?整理してみました。
(マイルが貯まるタイプのカード等についてはこの記事では触れていません。ご了承ください)
※ この記事は2020年4月1日以降のWAON POINTカード特典の変更に基づいて執筆しています。
(参照→公式WAON POINT「イオングループ内加盟店での『WAON POINTカード』特典変更のお知らせ」)
イオンのポイントが貯まるカード
まず、ポイントを貯めるためのカードにはたくさん種類がありますが、大別して3種類に分類できます。
WAON POINTカード
2016年6月に、WAON POINT加盟店で貯まる共通ポイントとして登場したのがこのカード。
イオングループ対象店舗およびWAON POINT加盟店で、現金、イオングループ各社発行の商品券、イオンギフトカードのお支払いがポイント付与の対象となります。
以前は、支払い方法を問わず、このカードを提示することでポイントを貯められましたが2020年4月1日から変更になりました。
電子マネーではありませんが、イオングループ対象店舗およびWAON POINT加盟店なら、貯まったポイントを直接支払いに使うことができます。他に商品、サービス、ポイントと交換することもできます。いわゆる共通ポイントカードです。
今のところ加盟店はまだ少ない印象です。
貯めることができるのは WAON POINTです。
電子マネーWAON
その名の通り、プリペイド式電子マネーのWAONのカードです。
Androidスマホなら、このプラスチックのカードじゃなくてモバイル WAONアプリを利用することも可能です。
電子マネーWAONが使えるところは結構たくさんあります。電子マネー対応のお店ならほとんど対応してる印象です。汎用性高いです。私の通院してる病院に隣接する調剤薬局でも使えたりします。
貯めることができるのは電子マネー WAONポイントか、WAON POINT(WAON POINT会員登録済みでWAON POINT加盟店で利用の場合)です。
イオンカード
イオンの発行するクレジットカード。
様々なタイプのイオンカードがある(→暮らしのマネーサイト/カード一覧)けれど、ほとんどが電子マネーWAON一体型。つまりクレジットカードと電子マネーWAONの2つの支払い機能を備えています。(電子マネーWAON一体型ではないイオンカードもありますが、この記事では触れません。それと、デビットカードについても触れません)
また、現金、イオングループ各社発行の商品券、イオンギフトカードのお支払いで支払う時でもWAON POINTカードの代わりに提示してWAON POINTを貯めることができます(イオングループ対象店舗およびWAON POINT加盟店)。
貯めることができるのは、 WAON POINTか電子マネー WAONポイント、ときめきポイントです。
いちばんオススメのカード
さまざまなイオンカード(クレジットカード)が発行されているなかでも、誰にとっても大きなメリットがあるのが「イオンカードセレクト」だと思います。
電子マネー WAONに加えてイオン銀行のキャッシュカード機能も付帯しているこのカードは、いまどき信じられない高金利(→イオン銀行のメリット)を実現します。
また、電子マネーWAONのチャージにオートチャージを設定することで200円のチャージごとに1ポイント貯まるクレジットカードはこのイオンカードセレクトだけ。
是非とも持っておきたい1枚。
違う種類のイオンカードをすでに所有していても、イオンカードは複数持つことが可能なので、イオンを利用することがあるなら、今すぐ作っておくことをお勧めします。
年会費は永年無料。
イオンのポイントは3種類
イオンのポイントは3種類あります。「WAON POINT」「電子マネーWAONポイント」「ときめきポイント」の3つ。
3種類のポイント(出典:イオン)
3種類のポイントが、どんな場面で貯まるのかを整理してみましょう。
3種類のポイントが貯まる場面(基本)
- WAON POINT
イオングループ対象店舗およびWAON POINT加盟店で、会員登録済みの電子マネーWAONで支払ったとき、または、WAON POINTカード(またはイオンカード)を提示して、現金、イオングループ各社発行の商品券、イオンギフトカードでの支払ったときに貯まるポイント - 電子マネーWAONポイント
電子マネーWAONで支払ったとき(WAON POINT加盟店以外)に貯まるポイント - ときめきポイント
イオンカード(クレジット)で支払ったときに貯まるポイント
「電子マネーWAONポイント」が、ときに省略して「WAONポイント」と表記されることがあって、「WAON POINT」と表記が異なるだけでどちらも読みが「ワオンポイント」であり、口頭では区別し辛くとても紛らわしいんです...
支払いの手段として単に「WAON」と表記した場合は、「電子マネーWAON」の意味。
また、「WAON POINT」の方は口頭では「おかいものワオンポイント」というらしい(「お問い合わせ」に電話したらそう表現してました)。
もともとは、電子マネーWAONの利用で貯まる「電子マネーWAONポイント」とクレジットカードの利用で貯まる「ときめきポイント」の2つだったのだが、2016年6月に、新たに支払いの手段とは関係なくWAON POINT加盟店で貯まる共通ポイントとして「WAON POINT」というのができた。
もともと、電子マネー WAONを使ったときにたまるポイントが「電子マネーWAONポイント」なのだけれど、WAON POINT会員登録がしてあるWAONカードだと、WAON POINTが貯まるようになった。
ただし電子マネーWAONが使えても、WAON POINT加盟店ではないところが多いので、その場合は従来通り電子マネーWAONポイントが貯まる。
ややこしいですね。
また、WAON POINT加盟店であっても、イオンカード(クレジット)で支払った場合はWAON POINTではなくときめきポイントが貯まります。
ポイントの使いみちとポイント単価
ポイント単価を知るためには、ポイントにはどんな使い方があるのかを知っておきましょう。
WAON POINTの使いみち
- 1ポイントから1円の電子マネーWAONに交換
- イオングループ各店やWAON POINT加盟店で1ポイント1円で利用(単機能の電子マネーWAONカードでは不可)
- ネットショップ(イオンスクエア)で1ポイント1円で利用
- 商品やその他のポイントと交換
電子マネーWAONポイントの使いみち
- 1ポイントから1円の電子マネーWAONに交換
ときめきポイントの使いみち
- 1,000ポイント以上500ポイント単位でWAONポイントへ交換(ときめきポイント1,000ポイントを1,000円相当のWAONポイントに交換)
- 1,000ポイント以上500ポイント単位でWAON POINTへ交換(ときめきポイント1,000ポイントをWAON POINT1,000ポイントに交換)
- イオンのショッピングサイトで1000ポイント以上500ポイント単位で1ポイント1円として利用
- 商品やその他のポイントと交換
共通のポイント単価
3種類あるポイントですが、共通して、いずれのポイントも1ポイント1円の電子マネーWAONに交換・チャージすることができます。
1ポイント1円相当であると考えて良いでしょう。
ポイント単価
どのポイントも1ポイント1円で電子マネーWAONにチャージして使える。
1ポイント=1円
ただし、WAONにチャージする以外の使いみちを確かめてみると、たとえば「ときめきポイント」では、「イオンコンパス海外パッケージ旅行利用券」のように1ポイント1.5円相当になる商品も存在する(→ポイント移行・金券ほか)ので、利用する予定がある人にとっては単価が跳ね上がります。
だけどこのような商品は利用できる人は限られていると思うのであくまでも例外と考えることにします。
それと、WAON POINTをそのまま支払いに使うとポイントはつきませんが、電子マネーWAONに交換すると支払い時にもポイントがつきます。同じ支払いに使うなら電子マネーWAONに交換した方がちょっとお得だということは覚えておいた方がいいでしょう。
基本のポイント
イオンのサイトの説明等では、ときどき「基本のポイント」という言葉が使われています。
税込200円ごとに1ポイント付与が基本になっていて、これを「基本のポイント」と呼んでいるのです。
ポイント1倍ということもできます。
3つ全てのポイントで共通です。
還元率を計算してみましょう。
計算するまでもないとお思いでしょうけど、1ポイント1円相当なので...
200円のお買い物で1ポイント
1÷200=0.005 → 0.5%
でも、イオンのポイントの場合、すべて支払いごとにポイントを算出する方式です。イオンカード(クレジット)の場合でも、月間合計額ではなく支払いごとの額に対して算出します(→ときめきポイントのたまり方)
他社のクレジットカードの場合、月間の累計額に対して算出というのがあって、その場合だとある程度まとまった額になるのであまり気にしなくていいのですが、支払いごととなると、その都度200円未満の半端な額が切り捨てになってしまいます。
ですから正確にはこの還元率を下回る場合もけっこう出てくる。
どういうことかというと、私はたとえ100円だろうとカードで払うんですけど、200円未満だったら1ポイントもつきません。それは考えないことにしても、たとえば、399円なら、
399円のお買い物では1ポイント
200円(1ポイント)+199円(0ポイント)=399円(1ポイント)
1÷399=0.00250...→ 0.25%
ここまで還元率が下がるのは少額の場合。
500円以上の支払いの場合で確認してみます。
たとえば500円以上だと、599円のとき一番還元率が低くなって...
599円のお買い物では2ポイント
400円(2ポイント)+199円(0ポイント)=599円(2ポイント)
2÷599=0.003338...→ 0.33%
500円以上は買い物するだろうということにすれば、基本の還元率は0.33〜0.5%ということになります。
基本の還元率
基本のポイント
0.33〜0.5%
500円以上の支払いの場合
WAONのオートチャージで貯まるポイント
「イオンカードセレクト」を持っている人は、オートチャージで貯まるポイントも考慮しておきましょう。
オートチャージのたびにポイントが貯まるクレジットカードは「イオンカードセレクト」だけ。
200円のチャージごとに1電子マネーWAONポイントがつきます。きっちり200円の整数倍額をチャージする設定にしておけば、還元率は常に0.5%です。
イオンカードセレクトで電子マネーWAONにオートチャージ200円で1ポイント
1÷200=0.005 → 0.5%
オートチャージ分の還元率
イオンカードセレクトでオートチャージしている電子マネーWAONなら
+0.5%
イオン(WAON POINT加盟店)以外でポイントを貯める場合
電子マネーWAONかイオンカードのクレジット払いなら、イオン(イオングループ対象店舗)以外・WAON POINT加盟店以外でもポイントが貯められます。
その場合はどうなのか見ておきましょう。
ポイントは基本の1倍と考えてよいでしょう。
ただし、イオンカードセレクトを持っていてWAONにオートチャージを設定していれば、上で見たように200円のチャージごとに1ポイントつきます。
また、イオンカード(クレジット)では、毎月10日にときめきポイントが2倍になるイベントを継続中です。
支払い方法 | WAON POINT | WAON ポイント |
WAON ポイント オートチャージ分 |
ときめき ポイント |
還元率の合計 |
電子マネーWAON | - | 1倍 0.33~0.5% |
- | - | 0.33~0.5% |
オートチャージした 電子マネーWAON |
- | 1倍 0.33~0.5% |
1倍 0.5%※ |
- | 0.83~1% |
イオンカード (クレジット) |
- | - | - | 1倍 0.33~0.5% |
0.33~0.5% |
イオンカード (クレジット) Wポイントデー |
- | - | - | 2倍 0.67~1% |
0.67~1% |
イオン(WAON POINT加盟店)でポイントを貯める場合
イオン(イオングループ対象店舗)およびWAON POINT加盟店なら、電子マネーWAONやイオンカード(クレジット)の場合、いつでもポイント2倍(電子マネーWAONは会員登録が必要)なので他店より有利にポイントが貯まります。
また、ポイントが2倍5倍と倍増されるイベントも定期的に実施されています。
以前は、WAON POINTカード(またはイオンカード)の提示で、他のクレジットカード等のポイントとの二重取りが可能でしたが、2020年4月1日から不可となりました。
まず、あなたがお持ちのクレジットカード等のポイント還元率を確認してみてください。
表中の還元率の合計の値と比べて、あなたがお持ちのクレジットカード等の還元率の値の方が大きければ、あなたがお持ちのクレジットカード等で支払った方が合計のポイント還元は大きくなるということです。
通常のイオン(WAON POINT加盟店)でのお買い物
イオン(イオングループ対象店舗)およびWAON POINT加盟店なら、電子マネーWAON(会員登録が必要)、イオンカード(クレジット)ともに、いつでもポイント2倍。
支払い方法 | WAON POINT | WAON ポイント |
WAON ポイント オートチャージ分 |
ときめき ポイント |
還元率の合計 |
現金(WAON POINTカード提示)※1 | 1倍 0.33~0.5% |
- | - | - | 0.33~0.5% |
電子マネーWAON | 2倍 0.67~1% |
- | - | - | 0.67~1% |
オートチャージした 電子マネーWAON |
2倍 0.67~1% |
- | 1倍 0.5%※2 |
- | 1.17~1.5% |
イオンカード (クレジット) |
- | - | - | 2倍 0.67~1% |
0.67~1% |
※2 イオンカードセレクトで200の整数倍額チャージした場合
お客さま わくわくデー ポイント2倍
毎月5日・15日・25日に実施されるイベントが現在も継続中です。
対象は、WAON POINTカード(現金、イオングループ各社発行の商品券、イオンギフトカードで支払い)と、電子マネーWAONです。
とそもそも現在、電子マネーWAONはいつでもポイント2倍なので通常と変わりません。通常の2倍からさらに2倍になるわけではありません。
意外なのはイオンカードのクレジット払いは対象外ということ。イオンカード付帯の電子マネーWAONで支払うか、現金、イオングループ各社発行の商品券、イオンギフトカードの支払いでイオンカードを提示すると2倍になります
支払い方法 | WAON POINT | WAON ポイント |
WAON ポイント オートチャージ分 |
ときめき ポイント |
還元率の合計 |
現金(WAON POINTカード提示)※1 | 2倍 0.67~1% |
- | - | - | 0.67~1% |
電子マネーWAON | 2倍 0.67~1% |
- | - | - | 0.67~1% |
オートチャージした 電子マネーWAON |
2倍 0.67~1% |
- | 1倍 0.5%※2 |
- | 1.17~1.5% |
イオンカード (クレジット) |
- | - | - | 1倍 0.33~0.5% |
0.33~0.5% |
※2 イオンカードセレクトで200の整数倍額チャージした場合
ありが10デーポイント5倍
北海道・九州地区は実施されていません(北海道ではその代わり毎月10日は、トクトクカードデーという5%オフのイベントになっていてもっとお得)。
WAON POINTカード、電子マネーWAONカード、イオンカードご利用の場合、各ご利用200円(税込)ごとに、1ポイントのところ5ポイントプレゼントというイベントです。
こちらは「お客さまわくわくデー」と違いイオンカードのクレジット払いも対象です。
支払い方法 | WAON POINT | WAON ポイント |
WAON ポイント オートチャージ分 |
ときめき ポイント |
還元率の合計 |
現金(WAON POINTカード提示)※1 | 5倍 1.67~2.5% |
- | - | - | 1.67~2.5% |
電子マネーWAON | 5倍 1.67~2.5% |
- | - | - | 1.67~2.5% |
オートチャージした 電子マネーWAON |
5倍 1.67~2.5% |
- | 1倍 0.5%※2 |
- | 2.17~3% |
イオンカード (クレジット) |
- | - | - | 5倍 1.67~2.5% |
1.67~2.5% |
※2 イオンカードセレクトで200の整数倍額チャージした場合
ときめきポイント10倍
不定期で実施されるイベントが「ときめきポイントが基本の10倍」。
ときめきポイントなので、10倍になるのはイオンカード(クレジット)の支払いの場合のみです。
他は通常の場合と同じポイント付与になります。
支払い方法 | WAON POINT | WAON ポイント |
WAON ポイント オートチャージ分 |
ときめき ポイント |
還元率の合計 |
現金(WAON POINTカード提示)※1 | 1倍 0.33~0.5% |
- | - | 0.33~0.5% | |
電子マネーWAON | 2倍 0.67~1% |
- | - | 0.67~1% | |
オートチャージした 電子マネーWAON |
2倍 0.67~1% |
- | 1倍 0.5%※2 |
- | 1.17~1.5% |
イオンカード (クレジット) |
- | - | 10倍 3.34~5% |
3.34~5% |
※2 イオンカードセレクトで200の整数倍額チャージした場合
お客様感謝デー
お客様感謝デーでは5%割引。
さらに割引かれた支払い金額に対して通常のポイントが貯まる。ポイント還元については通常の場合と同じ。
WAON POINTカードは対象外です(現金およびイオングループ各社発行の商品券、イオンギフトカードでの支払い)。
(一部割引除外品があるので公式サイトでお確かめください)
G.G感謝デー
G.G感謝デーの5%割引は、G.Gマークのついたイオンカードのクレジット払いか、G.Gマークのついた電子マネーWAON払いが対象です。
ポイントは同時開催のお客様わくわくデーのつき方になります。
(一部割引除外品があるので公式サイトでお確かめください)
さいごに
これで、還元率が高くなるのはどの支払い方法かを検証できたと思います。
とはいえ、ここで述べたのはあくまでも還元率がどうかということ。
まず、気に留めておいた方がいいのは、「ときめきポイント」は1,000ポイント以上でなけれが交換できないということです。
いつまでも1,000ポイントまで貯まらないまま放置しておくと失効してしまう可能性があります。
ときめきポイントの有効期限(応募期限)は、ポイント獲得期間に応じて最大で2年間です。
本人会員カードの名義人さまの誕生月11日から翌年誕生月の10日までに獲得したポイントは、ポイント獲得期間開始日の翌々年の誕生月末日が有効期限となります。
その点、電子マネーWAONポイントや、WAON POINTは1ポイントから利用することができるので思い立った時にチャージしておけば失効するということがありません。
また、それよりも本質的な問題としてクレジットカードを利用するメリットはポイント還元だけにあるわけではないということがあります。
イオンカードセレクトの場合、クレジットの利用実績や他の条件等によってイオン銀行の普通預金の金利が最大年0.15%になるなどの特典が用意されているんです。
また、年間のクレジット利用額が100万円を超える利用者には、年会費無料で、自動的にさまざまな特典のあるゴールドカードが発行されます。
それらが必要かどうかは、人それぞれでしょう。何をどうすればどうなるかを理解した上で、何を選択するかはあなた次第ということなんじゃないでしょうか。
詳しくは公式サイトでどうぞ。
以上、どなたかのお役に立てば幸いです。